先祖探しを最近始められた方!!

最近先祖探しにを始められた方も多くなっているかもしれませんので、簡単に先祖探しの手順をおさらいします。

 

また、既に何年も調査をされている場合は復習で読んでいただいても構いません。

 

 

とっても簡単です、皆さんも7ステップでぐっと進展します。

●戸籍を入手

 

●旧土地台帳も確認してみる

 

●位牌、過去帳、お墓の確認

 

●遠戚にも手紙を書いて伺う

 

●最後はお寺にチャレンジ

 

●あとは村の歴史を勉強する

 

●最後に由来書作成

 

【戸籍を入手】

先祖探しの最初はまず戸籍の入手です。

 

戸籍は明治以降に行政が管理する文書として100年以上経過しております。

戸籍・除籍謄本入手

 

20代の方であれば概ね5代~6代前の先祖が明治に生まれていると思われます。

 

そして、仮に明治19年戸籍まで取得可能であれば、戸主の父の名前が記載されており、その「父」が隠居している場合は戸主の「祖父」の名前も判明します。

 

そうなると、7~8代前までが判明するという奇跡的な資料になります。

 

5代前32人も全て判明することも不可能ではありません。

 

現地調査をしっかりと行えば、6代前の64人も判明する可能性を秘めています。

 

※6代前で江戸末期と思われるのでギリギリ妻の名前も位牌やお墓、過去帳で判明出来ると思われます。

 

しかも、自宅に居ながら戸籍を請求すればいいため、簡単便利です。

 

戸籍謄本(除籍謄本)の郵送請求

ただし、戸籍は最初読みにくい場合やややこしい場合もありますので、取得漏れが発生する可能性が極めて高いです。

 

また、役場の方の勘違いやミスで取得可能な戸籍の請求ができないことも有りますで、ここは慎重に読み込んでいくことが重要になります。

役場の戸籍係の方も万能ではありません

 

ここが一番最初の調査になりますので、漏れなく取得します。

 

個人的な意見になりますが、この戸籍の取得を行ってから、両親、祖父母、親戚の叔父、叔母に家の歴史を質問するようにします。

 

理由は、何も知識のない状態で、質問をしても自分の家の知識が薄い為に質問内容も薄くなります。

 

もし、戸籍情報で家の歴史を頭に入れて質問をすればかなり深い質問も可能になります。

 

●曽祖父は結婚したのが遅かったが理由は?

 

●曽祖母は実は結婚が2回目だった。

 

●大正4年戸籍を確認したら、同じ村で転籍があったが、前に住んでいた場所は?

 

●高祖父母の具体的なエピソードは?

 

●この大叔父さんは戦争で戦死したの?

 

●祖父には兄弟が15人いたが、この兄弟の子孫って知っている?

 

中には今まで知られていない事実が判明するかもしれません。

 

両親や祖父母の事に関しては聞かれて嫌なこともありますので、そこは配慮が必要になります。

 

ここでまでで、調査を完了する場合もあると思います。

 

そこまで調査を進めていくかは個人個人で違いますのでどこまで調査するかは自由です。

 

【旧土地台帳も確認してみる】

旧土地台帳は明治中期から昭和30年代迄の土地所有者の変遷が分かる資料になります。

 

各法務局に保管されています。

 

旧土地台帳の調査

内容として

●土地所有者の変遷

 

●変遷の理由(相続、買取など)

 

●土地の面積

 

●土地にかかる税金

 

●土地の種類(田、畑、宅地など)

 

などが記載されています。

 

戸籍よりも古い先祖が分かることは稀です。

 

※廃棄や火災などで古い戸籍が存在していない場合に限り1世代遡ることが可能な場合もある。

 

旧土地台帳の活用方法はとしては以下のことがあります。

 

●自分の先祖や一族が土地をどの位所有していたかの把握。

 

●村を全て調べて、自分の先祖が村でその位の土地を持っていたのかを確認。

 

●税金もどの位納めていたか把握できるので納税金額の確認も可能。

 

●所有権移転があるが、他人に売っているが買い戻している場合がある、その理由確認。

旧土地台帳【土地所有表】

 

上記のことを詳細にしらべることで、分からなかった家の歴史を浮き彫りにすることもできます。

旧土地台帳から得られる情報

 

法務局に行かれない場合は郵便請求も可能です。

 

しかし、先祖が土地を持っていない場合この方法は不可能になります。

 

【位牌、過去帳、お墓の確認】

さあ、ここまでくれば、かなり家の情報が入手できていると思います。

 

ここからが本当の先祖探しになります。

 

そう、先祖探し3種の神器である、位牌、過去帳、お墓の確認です。

 

これで判明するのは明治以前、江戸時代の先祖が判明していくことになります。

 

重要なことが下記に記載しています。

過去帳、位牌、お墓について

位牌、過去帳、墓石の重要性

 

自分の家や本家にはいろんなケースがあります。

 

●祖父が分家したのでそのようなものは無い。

 

●自分の田舎の家は本家なので、位牌やお墓も古いものがあるが、過去帳は見たことない。

 

●自分の家は田舎で既に300年以上住んでいると聞いたことあるが、どうも一族の最初の家はあそこにある、小さな家である。

 

●総本家は明治時代に断絶して、今はあそこの家が墓守をしている。

などです。

 

ここでの目的は、

①自分の先祖が記載されている位牌や過去帳、若しくは祀られているお墓がどこにあるかの確認。

 

②その記載情報を入手。

 

③可能であれば一番初代の家での情報入手

です。

 

位牌や過去帳を廃棄することもありますが、残っている場合もあります。

 

ましてや、お墓は廃棄出来ませんので、山深い山林の中で苔もぐれになって埋まっていても、丁寧に確認すれば非常に貴重な情報が得られます。

 

そして、供養にもあります。

 

このように、寂しく佇んでいるお墓にも貴重な情報が詰まっています。

 

ここまでするとほぼ江戸時代末期、上手くいけば中期に進めることが可能です。

 

これ以上はもういいと思えば、そこで調査完了です。

 

しかし、更に調査したい場合は遠戚に確認を行う方法があります。

 

【遠戚にも手紙を書いて伺う】

遠戚といっても数種類あります。

 

自分の家の遠戚です。

 

これは、例えば、自分の祖父が田舎から都会に出て来て既に明治時代の本籍地の方と疎遠になっている場合です。

 

明治時代以降は田舎にいた二男や三男は長男が家督相続していますので、町にでて労働者として働く方もいました。

 

他にも災害などで、その土地で生活出来なかったものが、都会に出ないと行けない事情があった。

北海道に移住した方もいます。

 

そうなると、田舎の村を出て既に100年近く経過しています、自分の曽祖父母や祖父母が現役世代の時は親戚つき合いもしていたかもしれませんが、今の私達の世代ではつき合いも無く、どこに住んでいて、どの系統なのかも分からないことも多いです。

 

また、自分の苗字の家で無い場合もあります。

 

※父の母の母の実家など。

 

そこで、遠戚の家に手紙を書きます。

 

手紙は一発勝負になりますので、慎重に行動をします。

 

●手紙を出した理由や経緯

 

●戸籍情報から手紙を出す家との関係を示唆する。

 

●親戚からもその家に関する情報を確認しておく。

 

遠戚へのアプローチ(手紙の書き方と伺い方)

遠戚への手紙返信率を上げる3つの作戦

今のご時世、なにかしらの詐欺ではないか?と思われる方が普通です。

 

丁寧な文書、手紙を出した理由、関係性の説明をしっかり行うことが重要です。

 

返信が無い場合は2週間後に電話をしてみてください、年配の方の場合は手紙の返信ができない事もあります。

 

※目が見えない、字が書けない、足が悪いなど

 

ここでの目的は遠戚のお宅に眠っている「位牌」「過去帳」「お墓」の情報入手になります。

 

最終的には遠戚のお宅に伺いその情報を得ることになります。

 

また、残念なことに相手から返信がなく電話も繋がらない、電話をしたら断られた。

というケースもあります。

 

そこは残念ですが、諦めましょう。

 

 

しかし、すぐに諦めないようにはしましょう、他の遠戚からの返信や電話での情報で新しい情報を得られることもあります。

 

●本家の位牌は確認出来なかったが、分家の家が親切にお墓の場所を教えてくれた。

 

●分家の家が菩提寺の情報を教えてくれた。

 

●分家の家が詳しい家の歴史を教えてくれた。

などです。

 

お墓の情報や家の歴史を教えていただいたら手紙を書いた甲斐があります。

 

ここはやらずに後悔するよりは、やって後悔したほうがいいです。

 

また、日本全国にはまだそのような事に対してご理解のある家も多いです。

 

親切な返信文を送ってくれる場合もありますし、是非寄って下さいと言われる家も多々あります。

 

分からない場合でも丁寧な返信分がくる場合もあります。

 

【最後はお寺にチャレンジ】

最後はお寺にチャレンジします。

 

寺の過去帳について

自宅にある先祖情報は概ね江戸末期から中期くらいまでが調査の限界です。

 

それ以前を遡ろうとすると、最終的にはお寺の過去帳の確認になります。

 

お寺の過去帳は江戸時代の檀家制度で必ずどこかの寺に所属しないと行けなかった為、存在しています。

 

ただし、火事や水害で古いものが存在していないお寺も多いです。

 

自分の先祖の菩提寺が判明したら、今まで調査した内容と調べている理由を丁寧に記載してお寺に手紙を出します。

 

檀家ならまだしも、檀家ではない家からいきなり手紙がきて調べて欲しいといわれても、それを調べる義務はお寺にありません。

 

なので、手紙で調べている理由が非常に重要になってきます、その実績も必要なので今まで調べたことも簡単にまとめておきます。

 

その上で、更に調べていきたいのが、これ以上はお寺の過去帳しか方法が無いのでお願いしたい旨を伝えます。

 

当然、「志」も必要です、住職の時間を割いて確認してもらっていますので配慮も必要になります。

 

住職も様々です。

●快く確認して返信していただける方。

 

●時間がかかるが調査をして頂き返信して頂ける方。

 

●火事や水害で古い過去帳が無いと返信される方。

 

●古いので分からないと断る方。

 

●江戸時代の文字が読めないと断る方。

 

●端からとりつく島も無い感じで断る方。

 

こればっかりは、住職の考えになりますので、まずは行動するのみです。

 

また、稀にお寺の過去帳が無い場合もあります。

お寺に過去帳が無い・・

 

その場合でも、どこかに保管している事がありますので、簡単に諦めないようにしましょう。

 

調査を粘り強くしていくと、数年後に過去帳がありましたとなる事だってあるかもしれません。

 

先に探すという行為を行うことが大切になります。

 

【村の歴史を勉強する】

ここまで来れば、先祖の情報で取得出来るものは全て入手完了しています。

 

あとは、それをまとめていけば良いのですが、ただ、先祖の生没年、戒名、続柄を記入しても面白みに欠けます。

 

先祖に関わることをもう少し、網羅的に勉強することで、その先祖の人生について深掘りが出来ます。

その為には村の歴史を勉強することです。

 

お勧めは、地名辞典です。

参考図書:日本歴史地名大系

 

参考図書:角川地名大辞典

参考図書:姓氏家系大辞典

これらの中には自分の村の事が記載されていますので、県立図書館で該当部分をコピーします。

 

ただし、自分の先祖の家全て調査を行う事になれば、村も多岐に渡りますので、1冊購入するのもいいかもしれません。

 

また、図書館、文書館、郷土史家の活用もします。

 

図書館 教育委員会 郷土史家について

 

図書館では「県史」「市町村史」を確認して該当部分をコピーする。

 

文書館では先祖の地の古文書が無いか確認。

 

郷土史家を紹介していただき、この村やその周辺に関する歴史的な事柄を確認する。

 

地元の郷土史会に入ってみるのも手です。

地元の郷土史会に入ってみる方法もあります

これらを調べることで、村の歴史が分かってきます。

●飢饉

 

●一揆

 

●戦について

 

●お寺や神社の由来

 

●災害や水害について

 

●言い伝え、伝承、ことわざ

 

このような事を1つ1つ丁寧に調べていくことで、先祖の生きた時代、ひいては先祖に対する敬意も出て来ます。

 

【最後に由来書作成】

最後に今まで調べたものを由来書として作成します。

由来書の作成方法

 

由来書は何のために書くか?

 

●●家詳細説明【例】

 

由来書の最終目的は自分の調べてたことを後世に伝えることです。

 

この資料を子孫が読んだ時に、理解できるように分かりやすい文章にすることが重要になってきます。

 

自分だけが分かるような文章にすると、価値が半減します、4世代後の子孫でもきちんと理解できるようにまとめておきましょう。

 

【まとめ】

●戸籍を入手することが最初の行動になる、自宅からでも請求出来るのでどんどん実施。

 

●旧土地台帳も確認してみることで、先祖の土地所有についても詳細に確認できる。

 

●位牌、過去帳、お墓の確認をすれば江戸時代の先祖に会える。

 

●遠戚にも手紙を書いて伺うことで、江戸時代中期頃までの先祖が判明できるかも知れない。

 

●最後はお寺にチャレンジして、一番古い先祖を特定する。

 

●あとは村の歴史を勉強することで、先祖の事を深掘りできる。

 

●最後に由来書作成して、子孫に自分の調べたことを伝えていく。

 

ただし、ここまで来るには多くの時間がかかります、簡単ですが、時間がかかる事からライフワークにするには十分です。

 

どこまでやってもいいですし、途中で中止しても構わないです。

 

公開日2020/07/05

更新日2021/09/05

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