はじめに

先祖探しをするとき一番の味方は自分の両親や祖父母です。

 

なぜならば、本家や総本家の家に確認する時に、代理として話しをしてくれる場合は多いからです。

 

一回も会ったことない、遠戚でも祖父母からすれば実は従兄弟だったとか、親の代に親しくしていたので顔見知りということが案外多いです。

 

また、自分の家が分家の場合は両親からすれば自分の実家(若しくは祖父の出た実家)となりますのでこれも、近い関係の家になります。

 

まずは、ツテを頼ってお願いしていく方法が正攻法です。

 

がしかし、親戚同士で仲が悪い場合はどうするでしょうか?

 

正直、厳しいものがあります、特に自分の両親と兄弟(叔父や叔母)が悪い場合で尚且つ、その家が本家とかの場合は中々家に伺う事は憚られます。

 

自分の親からの反対されますし、先方の叔父や叔母からもいい顔をされません。

 

この場合は、仲が悪くなった原因をまずは確認することをお勧めします。

 

親戚同士で仲が悪い場合の例

①遺産相続で揉めた。

 

②親(自分の祖父母)の介護をした時に、特定の子どもが介護をして、他の子どもはあんまりせずに、恨みがつらみが重なった。

 

③兄弟間の金銭トラブル。

 

④親(自分の祖父母)が長子ばかり可愛がり、次子以降はあんまり可愛がられなかった為。

 

⑤世間的に白眼視されるような行動をしており、嫌悪されている。

 

など、沢山の理由があると思います。

 

好き嫌いなので、理由は分かっていても理解しにくいものです。

 

まずはどうするか?

親に理由を聞きながら原因の特定をしてみます。

 

特定できたら、その理由(問題)は改善できるものなのか?出来ないものなのか?を考えてみます。

 

そこから、改善できることに関しては少しづつ改善していきます。

 

また、兄弟同士の場合は仲が悪くても、その子ども同士(従兄弟同士)は問題ない場合も普通にあります。

 

この場合は、従兄弟を通じて叔父、伯母への心証を良くしていくことも可能です。

 

更に、叔父や叔母が多い場合は、両親と仲の悪い叔父、伯母がいる反面、逆に仲の良い叔父、伯母が得てしているものです。

 

まずは、その叔父伯母ととても仲良くなってから、そのツテで仲の悪い叔父伯母へアプローチ(この場合、仲の良い叔父伯母同伴で)をしてみましょう。

 

こうする事で、通常では難しかった自分との関係性も改善して、ご自宅に伺い必要な情報を得ることも可能となる場合があります。

 

この時の注意事項として、自分の両親にはあんまり、この話しをしない方がいいと思います。

 

仲が悪いのに自分の子どもがなにか動いているとなると、あんまり良い感じはしないです。

 

猛烈に反対されても後から困りますので、そっとしておきましょう。

 

次ぎに

その家と、どうしても難しい場合は分家の遠戚の家から情報を得るという作戦があります。

 

具体的には、高祖父や曾祖父の実家などで、話しを伺おうとして、門前払いをされた場合などが当てはまります。

 

戸籍を確認すると、高祖父や曾祖父には兄弟がおり、近隣に分家している場合も往々にしてあります。

 

まずは、その子孫を特定して、その家にアプローチをしてみます。

 

こちらも、案外親切に対応して頂ける場合が多いと感じます。

 

親戚にお話を聞きに行く時の質問表

 

この分家の遠戚の家で何を情報をして得るかというと

 

①お墓の場所(特に旧墓)

②菩提寺の名前

 

セオリーでいけば、戸籍よりも古い場合はお墓か位牌になります。

 

遠戚で門前払いされると、位牌に関しては確認できませんが、お墓は確認できます。

 

遠戚からお墓の場所を確認して特定できれば、そのお墓に彫ってある情報は入手できます。

 

さらに、菩提寺が分かれば、これらの情報から更に古い情報が得られないかを手紙を送ることも可能になります。

 

ひょっとしたら、遠戚の方が力になり、菩提寺にも一言添えて頂けるかもしれません。

 

遠戚の方も、時間を割いて頂きこちらのお願いに答えて頂いていますので、当然「志」を持参してご仏前に備えさせて頂くという気持ちは必要になります。

 

また、本家には伝わっていない情報なども遠戚の家に伝わっている場合もあります。

 

他にも、古い写真や古文書なども分家の遠戚の自宅にあるケースも散見されます。

 

私の例ではこの例がありました

曾祖父の実家があり、私が18才の頃に母に頼んで電話をして貰い、話しをしましたが、「古いものに興味がありません、ガシャ」で終わりました。

 

それから10年位経過した後再度手紙を書きましたが、返信無し。

 

思い切って自宅に伺うも、門前払いでした。

 

ここまでの対応をされると、流石にショックしたが、隣に分家の遠戚がおり、手紙を書いて事情を説明すると、自宅に来てもいいとの事でしたので、早速伺いました。

 

そこで、旧墓の場所や菩提寺の場所を教えて頂きました。

 

※裏山の山中にお墓がありました。

 

結果的に旧墓で高祖父のお墓を確認したり、古いお墓を確認したりできました。

 

高祖父母のお墓

お墓のある場所からみた風景

 

更に、菩提寺も確認できて和尚様からもお話を聞くことが出来ました。

 

本家の方に門前払いされた段階で諦めていたら、ここまでの情報を得ることは出来ませんでした。

 

諦めずに何か方法が無いかを探り、また分家の遠戚の方にも誠意を示すことで、進展できたと考えています。

それでも駄目なら

本家も門前払い、分家も駄目(そもそも分家がいない)場合に関しては、時が経つのを待ちましょう。

 

具体的には20~30年です。

 

つまり、現在の当主が亡くなり世代交代した後に再度チャレンジするということです。

 

その時には、どのような関係になっているか分かりませんが、仲が悪い世代は鬼籍に入り、世代交代されていますので、再度伺ってみると進展があるかもしれません。

 

こればっかりは私もまだ経験した事無いので詳しいことは不明ですが、やってみる価値はあると思います。

 

重要なのは無理に進めないということです

親と叔父伯母が仲が悪い場合は「急いては事をし損じる」になります。

 

ゆっくり、じっくりと考えて関係改善をしてみる方法もありますが、そもそも、親がその事を知った場合のリスクもありますので、そこら辺を勘案しながら進めることをお勧めします。

 

どうしても難しい場合は、あえて先祖調べをしないという判断も必要になります。

 

無理強いはよくありません。

 

しかし、もし親も理解したり、仲の悪い叔父伯母も自分には優しい場合は調査をしてみるのも一考だと考えます。

 

【まとめ】

●親と叔父伯母の仲が悪い場合は従兄弟同士の関係や、仲の良い叔父伯母へのアプローチを図り、進展させる。

 

●本家から拒否されても、分家の遠戚がいれば、ある程度の話しは聞ける。

 

●親戚の不仲、遠戚もいない場合は、数十年待って、世代交代をした後に、再度チャレンジする。

 

困難があり越える事を判断することも良し。

あえて調査をしないと判断することも良し。

ここは自分の価値観になると思います。

公開日2020/02/11

更新日2021/08/08

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