市町村史は必ず確認

市町村史を確認すると、自分の先祖の記載があることが稀にあります。

 

江戸時代後期の古文書に出てくる場合は屋号を知っていないと分りませんが、逆に屋号と先祖の名前が一致すればかなり高い確率で先祖と断定できます。

 

自分の先祖の屋号が不明な場合は、まず祖父母などや親戚に確認するということから始まります。

 

しかし、分家して100年以上経過、本家も断絶したなど、確認しようが無い場合は次の方法を実施します。

 

まずは、

●先祖のいた菩提寺に戒名を確認する。

 

●順番としては、戒名表に知っている戒名や俗名を入れ込み一表にする。

 

●●家戒名データ

 

●そうすると江戸時代以前の戒名が判明している場合は過去帳に「屋号」が記載されている場合があります。

 

●これで先祖の家の「屋号」が判明します。

 

この屋号に基づいて参考図書を調べていきます。

 

市町村史においては色々なところに先祖の名前が出てくる可能性があります。

 

昭和時代の場合

戦争での戦没者一覧表などの中に記載されていることがあります。

 

※祖父や曽祖父や叔父、大叔父など。

 

明治時代の場合

壬申戸籍一覧や、当時の住民一覧表などが記載されている場合があります。

自分の直系尊属が記載されていることもありますので注意深く確認します。

稀にこのような壬申戸籍の記述があったりする場合があります。

 

江戸時代の場合

江戸時代の場合は農民や商人の可能性が高いと思いますので、そのような資料にあたると発見出来る確率が高まります。

 

この場合は「落合」が屋号になります。

戦国時代以前の場合

基本的には自分の先祖と繋がることは稀ですが、同姓の人物が記載されている場合は要注意です。

 

例えば、室町時代にこの地域の小領主などに同姓の名前が記載されていることもあります。

 

城の城主名なども要確認です。

 

先祖探しは下から上がっていくのと、上から下っていくのとを同時にやっていきます。

 

先祖調査は下から上から

 

なので、中世の事もしっかりと確認をすることが重要になってきます。

 

また、自分の先祖の名前や苗字が記載されているところのみコピーをしても全体感が不明なので、最低でもその章は全てコピーをして全体を把握したほうがいいと思います。

 

今では散逸して不明となっている資料などもあり、町史の中に自分の先祖が記載されている場合は貴重な資料として保存の対象となります。

 

市町村史の場合はとにかく小さい単位のほうが出てくる可能性が高いです、市史より町史 町史より村史 というように。

 

県立図書館にいけば県内の市町村史を全て収蔵しておりますので、便利です。

 

もし、頻繁に確認する場合は購入することも検討に値します。行政で直接購入するかアマゾンの古本で検索してみましょう。

 

注意点として市史などの「史」は「誌」の場合もありますので検索では注意をします。

 

表紙と一番後ろの「奥付」の部分も必ずコピーをしておきましょう、そうすることで、その資料がどの市町村史に記載されていたかがすぐに分るようにしておきます。

 

※奥付とは、本の裏にある情報で発行者や発行年月日を記載したものです。

 

もっと詳しく知りたい場合

その自治体の教育委員会にメール等を行い「●●町史の第4章548Pについて詳しく知りたいので執筆者と連絡を取りたい、若しくは、こちらの連絡先を教えるので繋いで貰えませんか?」と確認してみます。

 

運が良ければ、執筆者と連絡が取れて、その原本やその他の資料の存在を教えて貰える可能性もあります。

 

そうなってくると、更に先祖調査に広がりが出てきます。

 

また、先祖の名前以外にもお寺や神社を記載しているページがあればこちらも、漏れなくコピーします。

 

お寺や神社には必ず先祖が行き来していましたので、その由来などを調べることで、どのような歴史があり、その中で、先祖はどのような生活をしたのかが、おぼろげながら想像できます。

 

※そうなってくるとコピーの枚数が多くなるので結局購入したほうが自家保存としてもいいということになります。

 

万が一自家の事が町史に記載されている場合は、その原本がどこにあるかを確認することも重要です。

ひょっとしたら、町史に記載されていないこと以上の発見があるかもしれません。

 

【まとめ】

●市町村史に先祖の事が記載されている場合もある。

 

●調べる時には現代から過去に向かって調べていく。

 

●江戸時代以前は屋号での記載の為屋号を知っておく必要がある。

 

●戦国時代以前の場合は自分の家と直接繋がる証拠が無いので断定は出来ないが、今後の調査課題としておく。

 

●必要であればコピーよりも購入することも考える。

 

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