先祖探しの中でも過去帳は続柄や享年などが記載されている場合があり、先祖をつなげるツールとしては大切なものになります。

 

一般的には戸籍で遡り、位牌、お墓、過去帳で更に遡っていくという流れです。

自宅で保管している過去帳は家によって保管状況が変わっており、自宅に保管していない場合もあります。

 

このような過去帳が自宅にあればいいですね。

 

無い場合は位牌やお墓で情報を得ることを最優先にしていきます。

そして、菩提寺に確認してから過去帳から自家の先祖の確認をして頂くという流れになります。

寺の過去帳について

 

過去帳を確認して頂き先祖が少しでも発見出来ればいいのですが、ここで問題が発生することがあります。

お寺に過去帳が無い・・・

そんな事あるのか?と思われるかもしれませんが、実際にあります。

 

最近はお寺を継ぐものがいなくて廃寺になるケースが散見されています。

廃寺とまで行かなくても、住職が亡くなり子どもが継がなかった場合や子どもがいない場合は近隣の同じ宗派のお寺が兼務をしていることがあります。

 

お寺に住職がいないので当然お寺の過去帳も確認しようがありません。

最近この流れが大きくなりつつあります。

「その内、確認してみようかな」と思っていたらお寺が廃寺になっていたということがない事を祈ります。

こんなに立派お寺も住職不在でした、誰も住んでいませんでした。

 

この場合は、まずは、近隣の檀家の方に、法事をする場合は現在どこのお寺が来ているか確認をしましょう。

お寺が分かったら、そのお寺に廃寺になっているお寺の過去帳の件で管理していないかを確認することをお勧めします。

この場合は通常のお寺よりも更に確実に状況を説明して、誠意を示すことが重要になってきます。

 

先方の住職からすれば、自分の檀家のことでも無いので、やらなくてもいい案件です。

どうやって理解して頂けるかは本当に難しいですが、今まで調べた内容と、どうしても調べたい旨を伝えるしかないと思います。

 

特殊な例としては、菩提寺の住職の親族が別のお寺の住職になっており、その親族が管理しているという例もありました。

この場合は檀家の方でも分からない事例となりますが、法事に来ている住職が誰なのかを確認して、その住職に古い過去帳の管理している方はどなたなのか?を聞き、発見の糸口を見いだした事もありました。

 

これらの場合は

●まだ廃寺になって間もない。

※概ね10~30年

●現在の管理している住職は、廃寺になった今は故人となった住職の事をを知っている場合が多い。

●近隣の住職なので、村が違っていても苗字を伝えれば、あ~あそこの親戚か? と話しが通じやすい。

まだなんとか、廃寺になったお寺の過去帳を確認出来るチャンスがあります!!

 

もう一つは明治時代の廃仏毀釈時において過去帳が無くなった場合

こちらはかなり難しい場合です、もう150年以上前の事ですので、ある方が希有な例になります。

こちらも近隣の同宗派のお寺に確認、若しくは異宗派も念のために確認しましょう。

お寺の方で過去帳を保管していないとなると、本来であればここで終了になります。

がしかし

特殊な例なので特殊なところに保管している可能性もあるかもしれません。

例えば、

●村の庄屋(明治時代には戸長になっている場合が多い)の子孫のお宅で保管。

●村の有力者のご自宅にて保管。

●地区の集会所などで共同管理。

●公民館の保管庫にて保管

※歴史アーカイブスとして保管

など

村のどこかに保管されている可能性にかけてみる方法です。

先祖探しは僅かな可能性を1つ1つ潰して行く作業です。

無いと思い行動を起こさなければ、永遠に分かりません、行動を起こして「無いという事実を発見する事」も先祖探しの一環になります。

由来書にも「●●や●●をも探したが発見に至らなかった、よって過去帳に関しては現存しないものと考える」

と記載することが出来ます。

 

その中間の年代で廃寺になった場合も同様です。

戦後まもなく廃寺になったというお寺もありますし、とても小さなお寺でしかも神社と一緒に祀られている場合もあります。

神社と一緒に祀られているお寺(無住)

 

様々な理由でお寺が廃寺になります、その傾向は今後人口減少社会で顕著になるでしょう。

戸籍の150年保存ではありませんが、まだ確認出来る内に確認をされた方がいいです。

それでも、既に廃寺になっており過去帳が不明な場合でも諦めずに、なにか方法が無いかを考える事で先祖探しのノウハウも身につけられると思います。

【まとめ】

●お寺の過去帳を調べようとした時に廃寺になっている場合がある。

●廃寺の場合は、現在法事を行っている近隣のお寺の住職にどこで保管されているか確認をする。

●その場合は今までの経緯と想いを真摯に説明して誠意を見せる。

●廃仏毀釈で散逸した場合でも、同じ集落で管理されているかも知れないので、念のため確認を行う。

●過去帳を探す事を通じて、先祖探しのノウハウを得られる。