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先祖探しの三種の神器

先祖調査の三種の神器と言えば、過去帳、位牌、お墓です!!

 

これらの中に詰まっている情報は非常に重要なものとなってきます。

 

しかし、この3つのツールにおいて全く同じ情報があるかというと違います。

 

逆に漏れている情報も多く全ての事が網羅されていることは稀です。

 

特段ルールもありませんでしたので、各々がその思いで記載、作成したと思われます。

 

過去帳

過去帳は、自宅に保管されているものとお寺で保管されるものがあります。

 

自宅の場合はその家毎にて記載の仕方が違ってくるかもしれません。

こちらは、法名、行年、俗名が一部有り、続柄が1名のみ。

 

過去帳はお寺のルールによって記載されます。

寺の過去帳について

基本的には、

 

●亡くなった日

 

●戒名(法名)

 

●村の記載

 

●屋号が記載されている場合もある

 

●続柄

 

位だと思います、稀に当主の場合は俗名が記載されています。

 

これらも古い時代のものは情報量が少なく、時代が新しくなるにつれて、情報量も多くなってきます。

 

位牌

位牌は当時作成したと思われる当主の考えで決まります。

 

面倒くさい当主でしたら、戒名しか記載されていません。

 

几帳面な当主でしたら、戒名の他にも、俗名、享年、続柄なども記入している場合があります。

 

一般的な位牌(大半が戒名と行年のみ記載しているものが多い)

 

古い時代の物ほど、戒名と行年くらいの記載ですが、時代が下がってくると、俗名や続柄も記載するものが増えてくるという印象です。

 

最近の位牌は、豪華なものも多く、俗名や享年など基本的には記載されています。

 

最近の位牌(表に戒名、裏に俗名、享年、行年などが記載されてある)

 

お墓

お墓はすぐに作成されないことも多いです、後世に子どもや孫の代にしっかりした墓を作成したときに最低限の情報のみ彫ったかもしれません。

 

特に、お墓の形で同じものが多い場合は、家が隆盛をしたときに一気に全てのお墓を作成した可能性もあります。

 

お墓の情報としては戒名(法名)と行年が記載されている場合が多いです、特に古い戸籍の場合はこの情報のみになります。

 

時代が下がっていくと、俗名もありますが、続柄や享年などまで彫ってあるものは明治以降にならないと、そこまで多くない印象です。

 

正面、右側のお墓は同じ形のものが多く、同時代に作成された可能性もある。


このように、3つとも情報がバラバラですが、一覧表にしていけば、他の情報源では分からないところが埋まってきます。

具体例

これは位牌、お墓、過去帳を纏めたものです。

 

各情報には漏れがありますが、この3つをまとめるとこのような情報が集まりました。

 

そうすると、1つの情報を得ただけで満足せずに、他にも該当する先祖の情報が他にも無いかを貪欲に探す必要が出てきます。

 

よく、お墓を発見したので、他の情報源は同じなのでいいかな~となる場合がありますが、しっかりと全ての情報を得ましょう。

 

ただし、浄土真宗の場合は禅宗よりも情報が少ないように感じます。

 

しかし、このように、3つのツールをまとめた情報を一覧表にすることで見えてくることもあります。

 

これらを総合して作成した家系図が以下になります。

 

享年と行年から生まれた時が分ります。

続柄はたまたま3つ有りましたのでこのような家系図が作成できました。

 

これを1人1人パズルのピースのようにはめ込んでいくと、その家の家系が連綿と続いた家系図ができあがってくるのではないでしょうか?

 

【まとめ】

●先祖の情報を調べるツールは過去帳、位牌、お墓などがある。

 

●しかし、各々は情報に漏れがある場合も多い。

 

●そこで、情報を一表にしてみると他のツールでは漏れていたところが判明する場合もある。

 

●家系図にすることで、見えなかった情報が浮かび上がってくる。

 

●これらを1人1人つなぎ会わせることで、家としての家系図が作成できる。

 

公開日2019/05/26

更新日2021/07/10

 

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