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●佐藤家

佐藤家は私の高祖母の実家になります。

私の父の父の母の母の実家。

 

大学時代に戸籍は入手して佐藤辰右衛門の長女がサトだ、ということは確認できましたが、佐藤辰右衛門の戸籍はもうないとのことでした。

 

そこで電話帳で本籍の村の佐藤に全部手紙をだして「辰右衛門さんという方はご存じないですか」と書きました。

10軒中4軒から返信があり、全ての返信が「知りません」とのことでした。その時はそこで諦めました。

 

しかし、2004年になって、もう一度再度挑戦しました。

なぜ、そんなにこだわるのかというと、明治19年の戸籍で辰右衛門は父の名前で記載されているのですが、そこには名前の前に「亡」と記載されていないからです。

 

ということは明治19年の時点では生存していたということになります。

そこの役場は今まで一回も戸籍を破棄していないので絶対にあるのではないかと確信しました。

※もしくは前戸主で記載されているのではないかと推測していました。

 

実際に役場からの返信はやはりないとのことでした。

しかし役場が勘違いしているのではないかと思い、色々な法律を根拠に交渉しました。

別の役場でも同様のケースがあり、よくよく調べたら実際にはあった、というケースが散見されていたからです。

 

粘った方法

・戸籍法12条の2で直系尊属は戸籍を請求できる。

・役場には前戸主名簿というものがあり除籍謄本の前戸主でも検索することができる。

(戸主でなくて前戸主が佐藤辰右衛門でもわかるはず)

・戸主が辰右衛門でなく前戸主が辰右衛門であっても記載されていれば請求は可能

・民法897条

系譜、祭具、墳墓の継承はそれを主宰すべきものがもつ。

 

そんな折「明治19年戸籍は、壬申戸籍を書き写したものなので、明治19年で亡と記載されていないものは、明治5年の時点で亡くなっていないだけで、明治19年ではすでに亡くなっている可能性もある」ということがわかり。

壬申戸籍に佐藤辰右衛門が戸主の戸籍があるが明治19年版では辰右衛門の戸籍はないということになりました。

 

辰右衛門の戸籍はなくても息子の戸籍に父親の名前で記載されているのではないか?と考えましたがどうすることも出来ませんでした。

 

実際にはサトしか子供がいなくて家がつぶれたという可能性もありますが、昔は家を存続させるためには養子をとってでも存続させましたので、サトしか子供がいなければ婿養子をとる可能性が高いです。

 

サトが坂本家に嫁にいくということは、息子が絶対にいたのではと推測しました。

 

最終推測としては、

1佐藤辰右衛門にはサトと息子がいた。

2本人は明治5年には生存していたが明治19年には死亡していた。

3サトは坂本家に嫁にいった。

4息子は後を継いだ、息子もしくは孫の代で断絶。

孫の代でもなくなったのは昭和初期になるので、そこで断絶したら、現在の本籍地に住んでいる同姓の佐藤さんに聞いてもわからないだろう。

 

また戸籍も戸主の名前が不明なので請求自体が不可能ということです。

 




 

その時はそれでこの佐藤家に関しての先祖探しは終わりました。

 

そして時代が流れて2008年頃になります。

田舎の近隣の家で葬式があり父が葬儀に参列しました。

その家は佐藤家ですが、私の先祖である佐藤家とは場所も違いますし、ただの同姓だと思っておりました。

そうすると故人の弟にあたる人が父と話して「実は佐藤家は●●村の出である何かしらの理由でこの村に来た」との情報を得ました。

となると、この佐藤家の戸籍謄本を遡れば明治19年戸籍で「明治○○年●●村から転籍」や戸主の父親名に佐藤辰右衛門の名前が記載
されているのではと思いなんとか現在の当主の方に委任状を作成して頂き戸籍の請求をしました。

 

そしてミラクルがおこりました。

やはり伝承通り●●村から来ておりました。

しかもその戸主の叔父が独身のため籍に残っていたので、佐藤辰右衛門の父親に当たる
人まで判明した次第です。

 

先祖探しをしてはや20年弱になりもう分からないと思っていたのにも関わらず、ひょっとしたことからもう一世代遡れたのが印象的でいた

 

家系図

佐藤源三郎・・佐藤辰右衛門・・・佐藤啓太郎・・・・佐藤某・・・・佐藤某(亡くなった方)
              ・
              ・・坂本サト・・・・・曾祖母・・・・祖父・・・・父・・・・私             

また 役場に父親名が辰右衛門と記載されている戸籍も存在していたということになります。

上記で請求する時に戸主が辰右衛門はないと思いますが、息子の戸籍の父親名に辰右衛門が記載されているものが存在している可能性が
ありますので、調べて下さいと依頼しましたが、「探したがない」とのことでした。

 

しかし、実際にはあった事になります。

 

ただの同姓だと思っていましたが、実はこの家の先祖が辰右衛門だったのです。

まさかこのような展開になるとは思ってもいませんでした。

 

 

 

遠戚の調査には委任状を貰って戸籍の請求をしてみよう

 

やはり諦めないで続けていくと、このような事があるのだなと実感した次第です。

 

当然この佐藤家には感謝しきれない想いでいっぱいになり、お礼として家系図を作成させて頂きました。

 

このような家系図です。

非常に喜んで頂けました。

 

学んだこと

●明治の中期以降に亡くなった人間は比較的探すのが簡単だが、江戸時代~明治初期に亡くなった方は難易度が増す。

●特に、その本籍地に既に子孫がいない場合は探し出すことが非常に困難になる

●お寺へ確認をしても、屋号なども不明な為、探しようがない場合が多い。

●家の歴史を口伝で伝えることはかなり困難

●諦めなければひょんなところから新発見される場合もある。