先祖探しの重要ツールといえば三種の神器である、お墓、位牌、過去帳になります。

何故ならば、現存している可能性が3つの中で一番高いからです。

お墓の種類【年代別】

位牌の場合

●基本的に、自家保存になりますが、地域によっては没後何十年か経つと、お寺に収めて処分をすると聞きます。

●断絶して、相続人が不在の場合は散逸している事もあります。

●親族間のトラブルなどでいつの間にか無くなっているということもありました。

●逆に何故か全然知らない家で位牌を管理している場合もあります。

※この場合この世に存在しているが、どこにあるか不明、存在のしているかがそもそも分からない。

●本家など本来位牌を管理しているお宅が宗派替えを行い、過去のものを全て処分。

●遠戚に伺う事を拒否された場合、存在しているが確認出来ないということもある。

 

過去帳の場合

●そもそも、過去帳として保管をしているお宅が少ない。

●浄土真宗の場合は法名軸として管理。

●位牌と同じような状態で無くなっている場合がある。

●こちらも、遠戚に拒否された場合は確認出来ない。

 

お墓の場合

●自宅で管理しているものでは無く、墓地にて存在している。

●石なので、古いものは摩耗しているかも知れないが、基本的には文字も確認出来る。

●お墓という特性上、他人、他家が勝手に処分廃棄するということが極めて少ない。

●遠戚に拒否されたとしても、お墓の場所が分かれば、後日確認出来る。

親戚の仲が悪い場合の先祖探し方法

●お墓の立地条件から家の状況なども把握できることがある。

日本全国には86万の墓所があります。

平成30年衛生行政報告書

 

このようにお墓が先祖を探す中で重要なツールといっても過言ではありません。

 

では、そのお墓ですが、様々な場所にあります。

一般的な場所から、その家の方しか分からないマニアックな場所まで。

 

霊園

市や業者が管理しているもので、地図でも記載されており大規模なもの。

●比較的大規模な市の場合が多い。

●墓誌を確認しても昭和以降のものが大半。

●1つのお墓で「●●家之墓」で墓誌に先祖の名前を記載

●戸籍よりも古い情報を得ることは困難。

一般的な霊園

 

共同墓地

●明治20年頃から共同墓地という形態が広まっていき、ある程度、広域な場所に集落の家全てのお墓をまとめている。

●霊園と同じように「●●家之墓」というものもあるが、別に夫婦が入っている夫婦墓もある(ただし明治以降のものが多い)

●墓の立地により、村での地位が分かる場合がある。

●お墓に記載している内容としては、明治時代以降の情報が大半で戸籍で最古に記載している人物は少ない。

 

明治以降の共同墓地で広範囲にわたって林立している。

一部古いお墓(明治以降)も移転している場合もある。

 

山の上にある共同墓地の場合は、上にあるお墓は比較的本家や有力農民のものが多い。

 

個人宅付近のお墓

●自宅付近にあるお墓、共同墓地が始まる明治20年代以前に亡くなっている先祖が祀られている。

●ただし、お墓を改葬して「●●家之墓」で一緒にしている場合もある。

●中には戦争で亡くなった方のお墓がある場合も多い。

●家の近くということで、比較的綺麗に管理されている。

非常に良く管理されているお墓、歴代のご先祖様が祀られている。

明治期のお墓も多数あり。

 

お寺の中にある墓

●菩提寺の中にあるお墓。

●お墓としてはケースバイケースが多い。

①最近のお墓で霊園と同じような「●●家之墓」というケース

②江戸時代からあり武士のお墓もあるような菩提寺の場合は1700年代のお墓もかなりある(ただし武士の場合)

●お寺には墓所が無いケースもある。

※特に田舎の場合は自宅周辺で祀るケースが多くお寺で祀るという風習が無かったのかもしれません。

そうなると、上記①の場合は最近、お寺内に新しく墓所を作った可能性もあります。

 

菩提寺内墓所

 

ここまでは一般的なお墓です。

先祖探しの場合は上記のお墓で分かる内容は戸籍よりも新しい内容ですので、新しい情報を得ることは困難です。

 

しかし、江戸時代よりも古いお墓が発見できれば、一気に古いご先祖様との対面になります。

先祖探しで一番重要なツールとしてのお墓はこれら江戸時代のお墓になります。

具体的には家の裏などその家の方しか分からないお墓になります。

 

家の裏山などに祀られているお墓

●共同墓地でもなく、明治以降に祀られた墓でも無い、江戸時代以前からのお墓。

●夫婦墓よりも個人墓が増えてくる。

●1800年代のお墓が大半であるが、稀に1700年代のお墓も存在する。

●彫ってある字は摩耗している場合も多い為、拓本の利用や菩提寺への確認を行う必要が生じる場合がある。

お墓の文字が読めない場合のテクニック

●得られる情報は膨大で、一気に戸籍以前の先祖が3~4世代遡ることもある。

●ただし、その家の方しか知らない場合がほとんどなので、遠戚へのアプローチが必須。

 

基本的に普通に行って簡単に分かる事はありません。

主要な道路から相当奥まった道をひたすら歩く。

更に狭い道をいく(この時点で普通は分からないと思います)

本当にあるのか?という山道を歩いていきます。

そうすると山頂にこのような立派なお墓があります。

非常に立派なお墓で古いお墓もあります。

種類も多く、夫婦墓から個人墓まであります。

どうしても、遠戚の方に教えて頂かないとたどり着けない墓所になりますが、得たとき情報は莫大になりますので必須になります。

 

お墓の場所は1つとは限らない

江戸時代のお墓を発見したら、感極まると思いますが、そこは一旦冷静になりましょう。

●江戸時代は長い期間あります、家の盛衰もあり同じ村の中でも移動をした場合も散見されます。

●更に本家だと思っていた家が江戸中期に分家しており、総本家がまだあるというケースもあります。

●又は、総本家は断絶しており今の本家が総本家的な役割をしているが、総本家のお墓は別のところで祀られている場合もあります。

これらの事から、遠戚には

「この墓所の他にもっと古い墓所がありませんんか?総本家のお墓などありませんか?」

と必ず確認してみてください。

お墓の場所(お墓はそこにしかないのか?)

旧墓を教えて貰い大喜びしました!

古い墓もあり、多くの先祖と対面しました。

がしかし、後年当主との会話からもっと古いお墓がある事が発覚!!

教えて頂いた場所を確認するともっと古いお墓がありました。

 

更に古いお墓を発見1700年代のお墓も沢山ありました。

 

当主に確認したところ、

旧墓は江戸時代末期から住んでいる家の裏山にあるお墓。

旧旧墓は江戸時代中期に火事で家が焼けており、その江戸中期に家があった場所の付近。

とのことでした。

 

 

1基、2基だけのお墓も確認する

旧墓、旧旧墓だけでもまだ安心できません。

よくよく話しを聞くと、更に1基や2基だけポツンと別の場所に存在しているお墓があります。

●初代のお墓で家毎のお墓の場所では無く別の場所にある。

●理由は分からないが何故か、このお墓だけここにある。

などです。

こちらのお墓も重要になってきますので、遠戚には1基、2基だけでポツンと祀られているお墓などはありませんか?の質問もしてみましょう。

家の裏に祀られているお墓で複数基ある。

 

しかし、何故か別の場所にも墓所が点在。

理由は不明であるが、先祖には間違い無い。

 

このように、お墓を確認すると行っても様々なお墓があります。

都会で明治以降の墓所の場合は得られる情報は戸籍よりも少ないと思いますが、田舎で江戸時代以前のお墓を発見出来れば、相当なご先祖の情報を得られると思います。

本家や遠戚のアプローチは必須になりますが、必ず行いたい実施項目になります。

また、本家、遠戚に断られる場合でも、お墓ですので、他の親戚や近隣の方へのアプローチで発見できることもありますので諦めは禁物です。

先祖探してこのような立派なお墓に出会えたらいいですね。

【まとめ】

●お墓は一番先祖の情報が得られる可能性が高いツールである。

●古いお墓が無いか?の確認を行う。

●霊園や共同墓ではなく、家の裏にあるような家毎のお墓を探す事に注力する。

●家毎でも旧墓、旧旧墓、1基2基のみでのお墓などあるので漏れなく確認する。