はじめに
先祖探しをすると必ず現地に行くようになります。
または行きたいと思うようになります。
しかし、遠方の為に簡単に行くことが困難な方、現役世代でなかなか休みの取れない方、または、学生のためまだ自力で行くことが出来ない方も多くいます。
いつかは行ってみたいが今はちょっとという方に朗報です。
それはグーグルマップの「ストリートビュー」という機能をうまく活用します。
グーグルマップのストリートビューは実は先祖探しには必要なツールかも。
先祖のいた家が自宅にいながら判明。
①戸籍から番地を探す。
②検索で家を特定。
※駄目ならゼンリンの地図で探す。
③その場所をストリートビューする。
④結果現在の家が分かる。写真は
母の父の父の母の実家。 pic.twitter.com/E8YNMWE0t0— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) January 6, 2021
【実施方法】
①まずは戸籍で住所を特定する。
特定する住所は明治31年戸籍以降になります、明治19年戸籍は番屋敷で現在の番地とは全く違います。
番屋敷で現在の住所が分かれば今度はその住所を検索します。
この場合はヤフーの地図で住所の検索が出来ますので検索します。
こんな感じで表記されます。
この場合で問題があります。
それは、戸籍の住所と同じ住所が検索出来ない場合です。
その場合はまずは似た番地を一旦確認します。
まずはだいたいの土地を確認します。
次にゼンリンを活用して周囲に戸籍と同じ番地が無いか確認をします。
大きな図書館にはゼンリンの地図もありますし、コンビニでも印刷可能です。
ここにゼンリン住宅地図プリントサービスが載っています。
さらにここで注意が必要です。
それは、そこに住んでいる方が遠戚で無い場合もあるということです。
山間部でも人の往来はあります。
長い年月の間にはその場所から引っ越すということも多いですので、地図に載っている苗字が自分の苗字と違うのでこの番地ではないと判断しないようにします。
ここで活躍するのが旧土地台帳になります。
旧土地台帳を確認していくと、自分の先祖が別の方に土地を売買した記録が残っているかもしれません。
ということは、この別の方の子孫が現在住んでいることになります。
明治、大正時代の田舎でも、かなりの人の出入りがある。
番地が特定できたところで,次に移ります。
②ネットで「グーグルマップ」を検索する。
こんな感じですね。
該当するところまで拡大していきます。
実際には地図でしたら分かりにくいので、航空写真も活用しながらの検索になります。
こんな感じです。
そうしたら、ここで「ストリートビュー」の機能を使います。
国道や県道の場所で「ダブルクリック」をすれば出てきます。
このような感じになります。
問題点は国道や県道に沿った場所でしたらくっきり分かりますが、側道に入る場合は遠望になります。
このようにして昔先祖が住んでいた家の雰囲気を掴み取ることが出来ます。
先祖も確実にみた風景。
この「ストリートビュー」を使えば、先祖の家だけでなく、住んでいた場所の雰囲気や「神社」「お寺」「城跡」なども分かりますので自宅にいながら、現地に行った感覚にもなります。
先祖の家だけではありませんね。
例えば神社もはっきり分かります。
この神社は田舎の神社です。この地方の風習で元旦の0時を回ったらみなすぐに初詣を行う。
その時はみんなしゃべらない、黙ってお参りをする。
※しゃべると運が逃げるとのこと。
幼い時に深夜、雪深いこの神社にお参りしました pic.twitter.com/jIPrfByndp— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) January 6, 2021
神社は調査対象になりますので、調べておきましょう。
玉垣や石碑に先祖の名前が彫ってある事例は多いです。
また、遠戚の方とお話をする時に「●●神社で遊んだことがありますか?」と知っているキーワードやその神社の雰囲気を話すだけで親近感を抱いていただけます。
そして菩提寺。
ここで高祖父母、曽祖父母、祖父母が弔われました。お寺なんかは道から外れている事が多いので正面からは難しいかもしれません。 pic.twitter.com/VJOQhPIAyB
— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) January 6, 2021
菩提寺は先祖探しの必須項目です、最終的にはお寺に過去帳の依頼する場合がありますので、場所を確認しておくことは重要になります。
番外編
田舎の山城です。
このお城を造ったのも先祖かもしれません。
このお城に立て籠もったかもしれません。
実はこのお城の城主の家臣だったかもしれません。妄想が広がって止まりません!! pic.twitter.com/cLp8lyvBay
— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) January 6, 2021
山城などの史跡は先祖探しには直接関係ありませんが、由来書作成する時になどの彩りをする時に価値が出てきます。
また、これを使ってお墓の場所を調べることも可能です。
ただしこの場合も国道や県道に面した部分になります。
また、今の家の状態なども判明する場合があります。
仮に、家があっても人が住んでいない雰囲気も画像から感じ取ることも出来ます。
荒れている庭。
日中なのにカーテンをしており人が住んでいない雰囲気。
既にこの家には誰も住んでいない場合は、コンタクトを取るのが難しくなります。
別の方法を考えなくてはいけません。
先祖が都会に住んでいる場合この方法は使用できませんが、田舎の場合は使用できますので、雰囲気を掴み取るには最適と考えます。
将来現地に行くときも、家の形や近隣になにがあるかを確認できればスムーズにお宅に伺うことが可能です。
また、これは半分奇跡に近いことですが、自分の田舎の家をストリートビューで確認したら、祖父母が映っていた、ということもあるかもしれません。
数年前に亡くなった祖父母がストリートビューの中で生きている。
画像をクリックすればあの当時の祖父母に会える。
なんてことがあったらいいですね。
このように、グーグルマップのストリートビューを使用することで、自宅にいながら先祖の地を訪ねることが出来る便利な世の中になりました。
現在コロナ禍で移動の制限がかけられています、しかし、やれることは多いです。
いつか、行動の自由が解禁された時にことを考えて、今から実施しておくことも重要です。
【まとめ】
●グーグルマップのストリートビューの機能を使って遠い場所の先祖の地を自宅にいながら確認出来る。
●家、神社、菩提寺、史跡などを確認することによって、雰囲気を掴むことも可能。
●お墓の場所も分かる場合がある。
●いつか、現地に行くときに必ず役に立つ機能。
公開日2021/01/09
更新日2021/09/13