参考図書:家紋と名字
著者:高澤等 森岡浩一
主な内容
第1章 家紋のはじまり,家紋の歴史
●01家紋とは何か?そのルーツは?
●02公家の家紋は牛車を区別するため
●03目印を描いた旗で味方を識別した
●04天皇家の家紋①菊紋が皇室紋章になるまで
●05個々の武士が家紋を持つ時代に
●06南北朝、室町時代の家紋の扱い
●07最古の家紋本「見聞諸家紋」とは?
●08戦国時代、戦が増え家紋の種類が急増
●09関ヶ原合戦図屏風で見る家紋
●10天皇家の家紋②天皇家と桐紋
●11江戸時代、家紋はステータスシンボルに
●12江戸時代に作られた3大家紋集
●13庶民と家紋の歴史①
●14庶民と家紋の歴史②
●15天皇家の家紋、王政復古で菊紋が権威に
●16近現代の家紋の使われ方
第2章 名字のはじまり、名字の歴史
●01「氏姓」が生まれ、次に「名字」が生まれる
●02ヤマト政権下で氏姓制度が生まれた
●03氏姓改革と戸籍制度の開始
●04公家につながる「藤原」姓の成り立ち
●05武家につながる「藤原」姓の成り立ち
●06「橘」姓の成り立ち
●07公家につながる「源」姓の成り立ち
●08武家につながる「源」姓の成り立ち
●09「平」姓の成り立ち
●10平安時代の氏族名鑑「新撰姓氏録」とは?
●11公家の名字は居住地からはじまった
●12武家の名字は所領からはじまった
●13鎌倉幕府の成立で名字が東西に大移動
●14室町時代、名字(家名)は嫡子が継ぐものに
●15戦国時代、秀吉は豊臣姓を与える
●16江戸時代、名字は武士の特権に
●17室町~江戸時代の庶民の名字
●18明治政府は、すべての人に名字を義務化
●19現代に続く名字制度
●20実名の歴史①通称はなぜ必要だったか?
●21実名の歴史②名前の付け方に法則あり
第3章 日本の名字大図鑑
●日本の名字ランキング
●都道府県別 珍しい名字事情
第4章 ジャンル別家紋大図鑑
●01戦国武将の家紋名鑑
●02皇室の家紋名鑑
●03公家の家紋名鑑
●04歌舞伎の家紋名鑑
●05神社の家紋名鑑
●06寺社の家紋名鑑
●07モチーフ別 家紋の図鑑
【所感】
家紋の大家である高澤等先生と名字の大家である森岡浩一先生の共著になります。
家紋、名字ともに古代から現代に至るまでの歴史がつづられており実に勉強になります。
家紋では初期(平安時代)の成り立ちと中期(室町時代)の発展と繁栄した江戸期などに興味深い内容が記載されています。
名字も同様ですが、武家につながる「藤原」姓の成り立ちと、公家につながる「源」姓の成り立ちは意外でした。
また、江戸時代でも名字を名乗っていた事例や明治時代の名字制度なども良いです。
後半以降は、名字ランキングや県別での名字の説明などもあり自分の名字や自分の県の名字などの見聞が広げられます。
最後に家紋名鑑として、様々な家紋の説明があります。
お値段の手頃なので自宅の家蔵本の1つとしてどうぞ。
公開日2020/12/12
更新日2021/09/13