遠戚の方ヘ手紙を書くのは一発勝負になります。

 



 

 

 

自分のことを知らない方ヘ手紙を出すのですから、相当な事前準備を行ってから出したいものです。

手紙を目的は遠戚のお宅にある情報(位牌、過去帳、お墓)を得る事です。

その為にはお宅に伺うことがミッションになります。

 

簡単ではありませんが、これをすることで、戸籍よりも数世代遡ることが可能です、運がよければ江戸時代初期頃のご先祖様に会えることもできるかもしれません。

遠戚へのアプローチ(手紙の書き方と伺い方)

【ミッション1】

まずは、戸籍を入手します、当たり前の話ですが、これが無いと後々親戚へのインタビューができない為です。

戸籍を遡るまで遡ると、それに基づいて簡単な家系図を作成します。

そうすると、本家の方どの系統なのかを把握することが可能になります。

自分の家もしくは親戚宅で調査方法

 

まずは簡単な家系図を作成してみましょう。

 

さてこの系図を確認すると、曽祖父が分家したことが分かります。

そして曽祖父には2人の兄(赤字、青字)がいることが戸籍で判明しました。

 

ここでインタビューをすることになります。

祖父が健在であれば祖父に、亡くなっていれば父に確認をします。

具合的には

●高祖父の家はどこか?

●今でも本家の方はいるのか?

●本家の当主の名前は?

●本家屋号はあるのか?

●家の由来などないか?

●祖父従兄弟とは幼少の時もしくは今でもつき合いはあるか?

※その時のエピソードなどないか?

●曽祖父兄や祖父従兄弟の妻の話などないか?

 

 

これらが後々手紙を書くときに重要な資料になりますので、できるだけ詳しく確認することが必要になります。

インタビューとしてはエピソード関係を重視したほうがいいです。

例えば

●従兄弟の兄さんとは子どもの時に●●川で鮎釣りをしていた。

●叔父さん(曽祖父兄)にはよく可愛がってもらい、夏休みや冬休みに行くとよく、小遣いをもらった。

●自分の祖父(高祖父)は非常に厳しい方で特に挨拶に関してはよく注意された。

●叔父さん(曽祖父兄)は正月の時にいくと、いつも大酒を飲んで歌を歌っていた。

などが聞ければ良いです。

 

ここまでで一旦家系図+エピソードをまとめます。

 

【ミッション2】

次に手紙を出します。

手紙の内容にインタビューをした内容をしっかりと記したものを記載すれば先方も理解されてほぼ、協力していただくことが可能になります。

本来であればこれで自宅に伺い先祖に関する情報を得ることになります。

 

しかし、それよりも前の先祖で分かれた場合ではどうでしょうか?

このような場合です。

6代前は戸主が戸籍のものはありませんでしたが、5代前の先祖が分家した記載があり、5代前長兄の名前は判明しているという状態です。

明治19年戸籍のため、番地が分かりません。

しかし、分家する前なので、戸主が5代前長兄の戸籍に「弟」として5代前は記載されています。

そうなると、5代前長兄の子どもとして「高祖父従兄弟」が記載されています。

ここまでしか戸籍には記載されていませんので、子孫Aの名前は不明になります。

 

可能であれば、旧土地台帳から探していき、相続者として子孫Aの名前も把握したいところです。

※明治19年戸籍の場合は番地が不明なので法務局に行き村全て確認すれば判明できますが、郵便請求の場合は番地が特定できませんので難しです。

 

さて、高祖父従兄弟までは名前が把握できましたので、これに基づいて手紙を書いていく事になります。

 

しかし、最初にインタビューした事があまり役に立たないかもしれません。

図で表すとこうなります、曽祖父兄、祖父従兄弟に関しても子孫Bの方は分からないかもしれません。

 

それでも念のために手紙には記載しましょう。

 

【ミッション3】

さて、この遠縁の子孫に手紙を書くというのが、一番難易度が高いです。

どこの誰かも知らない人物から手紙がきても、普通は不審がります。

 

この不審なところを1つ1つ手紙の内容でもって消していくのが重要になってきます。

手紙の書き方

このような手紙の書き方に沿って書いていきます。

①自己紹介

 

②自分が何故先祖を調べているのか?

ここかなり重要。

 

③そのような中でなぜ手紙を出した家に行き着いたのか?

戸籍をコピーして添付するのが望ましい。

 

④●●家に関するエピソード

インタビュー内容を記載

曽祖父兄の名前なども念のために記載しておく。

 

⑤教えて欲しいこと。

●家の由来

●位牌やお墓が無いか?

※基本あります。

●墓参りに行かせていただきたい。

 

⑥不躾な要望に対するお詫び。

 

⑦最後まで読んでいただき感謝。

 

⑧調査してどうするのか、調査することでの先方のメリットを記入

 

⑨住所、携帯番号、メールアドレスなど記載。

 

別紙で戸籍などで判明している家系図を添付することもしてみる。

 

という流れになります。

特に重要なのは②と⑧になります。

②の何故調査をしているのか?

⑧の調査をして先方にメリットがあるのか?

 

先祖探しをする明確な理由がないと相手も不審がりますのでしっかりと記載しましょう。

また、この先祖探しをすることでの先方のメリットを書ければ更に良いです。

例えば、

調べた内容に関しましては、後日しっかりとした資料にして●●様のお宅に送付いたします。

お手間を取らせて申し訳ございません、僅かばかりではございますが、商品券を同封させていただきます。

などです。

 

ここまでする事でやっと先方も協力していただける可能性が高まります。

 

遠戚への手紙返信率を上げる3つの作戦

 



【ミッション4】

本来であればミッション3で手紙が返信されれば良いのですが、位牌やお墓を管理している子孫がどこにいるのか不明な場合があります。

古い時代に分家した場合で戸籍でもくだっていけない場合です。

 

この場合は周辺地域の同姓の方に全て手紙を書いて、先祖に5代前や6代前の方の名前が無いか確認する必要があります。

 

周辺地域に5~6軒ならいいのですが、30~40軒になると少し大変になります。

この場合はお礼もなかなかできないかもしれません。

 

それでも、先祖のことを知りたい、その可能性に賭けたいと思うのであればやってみましょう。

私も昔40軒その地域に手紙を出したことがありますが、結果は分かりませんでした。

 

石井という大姓で、しかもこの地域に40軒もあり結局分かりませんでした。

まあ、「調査したが分からない」ということが分かりましたので悔いはありません。

 

手紙を書くときには基本的に電話帳で調べる方法が一般的でしたが、それもできなくなります。

 

yahooニュースに以下の記載がありました。

NTT西日本およびNTT東日本は、2021年10月以降に発行・配布する50音別電話帳(以下、ハローページ)最終版をもって、終了することを発表した。

利用者が固定電話番号を調べる手段として、ハローページ提供してきたが、携帯電話やインターネット等、固定電話の代替手段の普及、通話アプリやSNS等のコミュニケーション手段の多様化、個人情報保護に関する社会的意識の高まり等の環境変化により配布数・掲載数が大きく減少しているため、終了することとなった。

終了対象となる電話帳は「ハローページ個人名編およびハローページ企業名編」で、最終版発行は2021年10月以降、地域ごとの発行スケジュールに基づいて行う予定としている。

 

その他手段として

ネットで「苗字でポン」で検索するか携帯アプリの「ネットの電話帳」で検索する方法もあります。

 

運良く子孫の方が見つかったらミッション2や3のような行動してみましょう。

 

【ミッション5】

これは手紙の出し方ではありませんが、その後の行動になります。

遠戚の方と繋がったら、是非とも自宅に伺えないかを確認してみましょう。

理由として

●直接仏壇やお墓に参ることができ、先祖に会えることができる。

●手紙や電話でのやりとりでは、位牌やお墓、過去帳、遺影などの確認できない。

●画像として保存できない。

●当主は無価値なものと思っているものが仏壇に眠っていること多い。

●直接話をすることで、沢山の情報を得られる。

●更に家の事に親戚を紹介してもらえるかもしれない。

●お寺を紹介してもらえるかもしれない。

などがあります。

 

【まとめ】

●手紙を出すのは一発勝負だと思い慎重に行う。

●戸籍入手、両親や親戚からの情報収集。

●その後遠戚への手紙を出すが知っている家か知らない家かで手紙の内容が若干変わってくる。

●全く手がかりが無い場合はその地域に住んでいる同姓の方全てに手紙を書く方法も選択肢の1つになる。

●最終的にはご自宅に伺い、位牌、過去帳、お墓などを直接確認、できれば菩提寺を紹介してもらう。

 

公開日2020/8/9