はじめに
叔父、叔母とは両親の兄弟姉妹という狭義の意味+親戚のおじさん、おばさんという意味です。
親戚で集まることは日本の風習の中では結構あります。
1月:正月
3月:彼岸の墓参り
5月:ゴールデンウィーク
8月:お盆
9月:彼岸
12月:大晦日
その他に冠婚葬祭もあります。
そうなってくると、意識して行動することにより、案外親戚の会う機会というのは多いかもしれません。
自分の家が本家などの場合は親しい叔父や、叔母が自家に挨拶にくるという場合もあるのではないでしょうか?
自分から親戚の家に行く、または親戚が自分の家に来る 両方のケースがありますが、この様に親戚に会える時には積極的に話しかけていきましょう。
叔父叔母が重要な理由
実はこのような叔父や叔母の方が、今まで知らなかったような情報があったりします。
また、苗字も違うし、関係も分らないがやたら詳しかったりもします。
まずは、自分とはどのような関係なのかを確認しつつ、ご存じの事を教えて頂きましょう。
更に、いつも来る親戚のおじいさんだが、関係がよく分からない方という人物もいます。
※自分が知らないだけで、両親や祖父母は普通に知っているのですが・・・・
だいたいこんな感じの親戚だったりします。
Aの場合養子に行った為苗字が違い、どのような方が不明ですが、関係からすれば祖父の従兄弟に当たります、祖父から曾祖父や高祖父の話を聞いていると思いますが、この関係者から曾祖父や高祖父の話が聞けることが出来ます。
Bの場合も同様に近い関係ですが、自分との関係は案外近くてもよく分からないというケースです、このような系統に家の話が伝わっていることもあります。
Cの場合祖父姉と末っ子の祖父の年の差が25才あったりします、そうなると、親戚の方と祖父がほぼ同世代になりますので、よくよく話を聞くと、古い話が出てきたりするかもしれません。
上記のように色々なパターンがありますが、どれも、昔のことを知っている証人となりますので、色々な事を聞いてみるといいでしょう。
この場合、聞きたい事を事前にメモをするようにして漏れがない様にしておくことをお勧めします。
ついうっかり、聞きそびれた、となると、次ぎに会うのはまた半年後になりますし、都合で来られない場合もあります(自分の都合も含めて)
特に自分の曾祖父母でもその方からすれば、両親だったりします、運が良ければ、私達の高祖父で写真も残っていないような遠い先祖でもただの祖父母だったりします。
この時に、少し離れた遠戚の場合はどのような関係か分かりにくいですので、その場でノートに手書きで家系図を作成してその方がどのような関係かを理解して聞きましょう。
その方が、自分も理解しやすいです。
聞く内容としては以下のような事を聞いてみましょう。
祖父母、曽祖父母、高祖父母や先祖について
叔父叔母には以下のような事を聞いてみましょう(赤字は私の先祖についてです)
●どのような性格であったか?
祖母の祖母は名前がシヲであったか、名前の通り塩っ辛い性格であった、祖母は幼少の頃、高祖母に厳しく育てられた。
祖母の祖父は逆に温和な方であった。
●体格は?背の高さ、体格について?
祖父は世が高くて、ひょろかった、体格は細かった。
祖母は若い頃はふくよかであった、足腰が非常に強かった。
●得意なことは?(勉強、スポーツ)
祖母の家系は勉強に熱心な家系で、曾祖父は歴史が好きであった。
祖母達も高等小学校に進んでいた。
●職業は?または副業は?
代々農家、しかし、祖母系統の高祖父と曾祖父は宮大工もやっており、菩提寺の修繕にも尽力していた。
祖父は尋常小学校を出て親戚の家(姉の嫁ぎ先)で鍛冶の修行をしており、農業の傍ら鍛冶もやっていた。
●我が家での一大事件、言い伝え。
本家の家が昭和50年代に火事にある。
総本家の言い伝えでは、先祖はあの峠の向こうから来たようだ。
昭和50年頃までインゲン豆を食べない風習があった。
●先祖の死因、またどのような持病を持っていたか?
父方祖父は元々肺気腫で弱かった、晩年も肺の病気で入院しており亡くなる。
父方祖母は90才を過ぎて脳梗塞になる、病院で3年弱、入院する。最終的には老衰で亡くなる。
母方祖父は大工で、高いところから落ちて、身体が不自由になり、長い間寝たきりで最終的には自宅で老衰で亡くなる。
母方祖母はガンで何回も手術をしている、最終的には大腸がんが死亡。
祖母の母は田植えの途中に倒れる(脳梗塞)
祖母の祖父は中気(中風)で寝たきりであった。
●先祖の家について、いつ頃建てたか?その経緯、建物の間取り。
昭和8年に建築、最初は柱しかなかったような掘立小屋のような粗末な建物であった。
祖父母が少しづつ改築。
●家の言い伝え。
曾祖父は家を4軒建てた苦労人。
●村での当家の役割。
江戸時代末期に村にきて村の娘を娶ったので、新しく末席にいるような感じであった。
江戸時代に庄屋をしている家であった、鳥居も寄進している。
●どのような食事をしていたか?
農家なので基本的には米と野菜中心、肉は食べない、魚は干したもの。
ただし、祖父は大の刺身好きでいつも刺身を食べていた。
また、釣りの好きで鮎を釣り自分で塩辛をつくっていた(「うるか」を作っていた)
●好きな食べ物は?
祖父は大の酒好きで1日1升を飲んでいた、日々の仕事の日当を酒代にしていた。
祖母は漬け物が大好きで、白菜の漬け物をいつも食べていた。
●嗜好品(酒、煙草、甘いもの)
父方祖父:酒好き、煙草は若葉
母方祖父:甘いものが好き
●叔父や叔母の小さい時の曾祖父母のエピソード
布団の下に小銭を置いており、子どもが来たら菓子代として5円、10円渡してくれていた。
●家の格言
天網恢恢疎にして漏らさず。
身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり。
鶏口となるも牛後となるなかれ。
牛の糞にも段段。
●どのように結婚したのか?
祖父は先妻がいたが産後の肥立ちが悪くて亡くなる。
祖母は結婚していたが、姑との折り合いが悪く離縁。
祖母は体格も良くて働き者、祖父の父(曾祖父)がどうしても、嫁に欲しいと言って嫁取りをしようとしたが、断る。
それでも、曾祖父は粘りづよく話しをしていく。
最終的には祖父に男子がいなかった(娘2人)ため仮に嫁いで男子を生んでもトラブルにならないとの事で許しを得る。
祖母は乗り気では無かったが、最終的には結婚する。
内容は無限にあると思いますし、話しの内容から次ぎの質問も思いつきます。
【まとめ】
●親戚の叔父や叔母には色々と聞いてみる。
●とっさには聞けないので質問表などがあったら便利。
●少し離れた遠戚とあえるチャンスがあれば積極的にお話をお聞きする。
●どのような関係が分からない場合も多いので手書きの家系図をその時に記載すると分かりやすい。