はじめに
自分の先祖に関わり合いのある場所を正確に説明できますか?
例えば
●先祖が住んでいた家
●田畑の場所
●お墓の場所(新墓、旧墓ともに)
●近隣の菩提寺や神社
●親類や遠戚の住んでいた場所
など
私達は実地でそれを調べていますので、どこにあるか分りますが、自分達の子孫が、まったく知らない状態から、その場所を特定していくことは不可能ではないかと思います。
田舎であれば、今後過疎となり村自体が無くなることもあり得ますし、逆にちょっとした郊外地の場合は開発で跡形もなくなることも考えられます。
特にお墓の場所は其の家が断絶した場合や子孫が都会に行き旧墓の移転をしていない場合は存在していてもどこに有るのかが分らなくなります。
そんな時には、経度、緯度を調べるHPが便利です。
グーグルマップを使用するのが便利です。
グーグルマップの活用
これでどこに家やお墓があるかをグーグルマップの航空写真で調べます。
※C. フォーマット「度(DD)」の場合を参照。
例えば例として以下のような場所が先祖の縁の地だとします。
この場合、北緯36.798650 統計137.471391
が先祖縁の地だと判明できます。
次ぎにそれが本当にあっているかを上記のサイトを開いて調べます。
すると同じ場所を検索できました。
これで、後世にも確実な場所が伝えることができます。
全てが判明完了したら、由来書に家や墓のある場所の情報を緯度、経度を記載しておきましょう。
地図や緯度経度に関しては色んなサイトがありますので調べてみるのもいいでしょう。
また、緯度経度だけでは、イメージがつかない為、航空写真等にその家や墓のある場所を記して、尚且つ緯度と経度を記せば更に分かりやすいと思います。
イメージ図
このような山奥で誰もいないようなところでは、ちょっと行ってすぐ分るものではありません。
詳細なデータを残すことで、発見しやすくなると思います。
そもそも、江戸時代のお墓の場所は家の裏山などに多くありますので、家が無くなったら探すことはできません。
※聞く子孫もいないですし。
話はかわりますが、家もずっとそこにいるということは無いと思います。
長い年月の間には同じ場所に住んでいる事の方が珍しいのではないでしょうか?
栄枯盛衰は世の常ですので、繁栄した時は分家も多数輩出する時もあれば、没落した時には田畑を売り払って、違う土地にいくこともあります。
逆に江戸時代から明治にかけて庄屋や戸長をしていた家は長男が都会の大学に行きそこで立身出世を果たして、次男や三男が地元に残る事も多かったようです。
次男や三男ならまだ系統が続いていますが、その内長男が家族を呼び寄せて、本家の方が全ていなくなるというケースもあります。
このような時にはその土地を分家や分家の分家などに売ったり、渡したりして、その代わり、一族の墓だけは守ってくれるように頼んだこともあります。
初代や2代は地元なので墓参りなどをしますが、代数も経過して3代や4代目になると、どこにあるのかも分らないようなことになります。
このような状態で、分家の家が断絶すると、もう探す手立てがありませんので、仮に由来書を作成していても、子孫が「場所を特定できない」という事になる可能性があります。
ということで、後々でも探しやすいようにしておくことが重要となってきます。
【まとめ】
●先祖が生活した場所を記録に残すことは重要。
●しかし、住所などでは田舎の場合は特定できない。
●そこで緯度、経度と場所を示すようにすると、後世の子孫でも分かりやすい。
●しっかりと残しておけば、後々でも現地に行くことができる。