城データ

城名:寺山城

別名:石井城、岸の城

標高:350m

比高:50m

築城年:中世

城主:石井氏

場所:広島県東広島市志和町内

北緯:東経:34.498017/132.700697

寺山城はここ

 

攻城記

麓に看板あり。

山頂まで道があり楽々攻城。

まあまあ高い。

やっと城の下に到着。

曲輪。

南側曲輪の頂上。

広さもある。

土塁。

降りて南の曲輪に向かう、下からみた南の曲輪。

左が南の曲輪 右が北の曲輪。

堀切で区切られている。

北の曲輪。

一番面積が広い。

本丸に進む。

本丸。

本丸からみた風景。

降りてから本丸を確認。

本丸麓の曲輪。

見晴らし良い。

竪堀。

竪堀。

 

位置関係

 

open-hinataより【寺山城】

余湖図【寺山城】

 

当時のイメージ図(余湖図コレクションより引用)

 

『芸藩通志』【寺山城】

 

城の概要

堀切を挟んで大きく二つの郭群に分かれる。

 

先端部(北側)に位置する郭群は,最高所の郭を中心にその周囲に郭を廻らせており,南斜面には帯郭がある。

 

堀切を挾んで南にある郭群は最高所の郭を中心にその周辺に土塁を置いて西下に小郭と竪堀を置いている。

 

堀切を挟んでさらに南には西側斜面のみに堀群がみられる。

 

石井氏の城と伝えられる。

 

『広島県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用

 

石井城・岸の城

寺山城 内の東正にある。

 

ほかに岸の城の名があり、城主石井氏の名をとって石井城ともいう。

 

大内氏の東西条の押えとして入ってきた武士の一人、石井氏の居城である。

 

めぐまれない細長い谷合いに 居城を求めなければならなかった石井氏の運命的なものを感じさされる城跡である。

 

城跡はやや東にふって北にのびた標 高約三五〇m・比高五〇mの尾根の先 端部を平削したもので、予想外に大き く郭の遺構も複雑である。

 

北麓を西に 向けての流れがあり、その北は道にな っていて、並滝寺へ通ずる道である。

 

慶長の内村検地帳によると、ここは 城山とその一部が畠となり、その面積 四反三畝とある。

 

周囲の田には石井田・ 城の岸・風などの地名がある。 佃というのは重要である。

 

また、道を はさんで北側に西方寺がある。昔は浄 土宗で石井氏に関係があろうか。

 

『賀茂郡史』-中世武士編-より引用

 

城・石井氏の歴史

南北朝時代:大内氏の西条地域の被官として入部か?

 

大永2年(1522):大内方として銀山城を攻める。

 

大永7年(1527):2月に熊野城を、3月には鳥籠城を攻める(共に阿曽沼氏の所領)、5月に安芸郡府中の白井氏を攻める。

阿曽沼氏や白井氏は武田氏の支配下であったが、この戦で武田を離反して大内側につく。

 

享禄5年(1532):元家が平賀氏の被官桧山十郎左衛門を討つ。

 

天文5年(1536):高屋貞重にある、頭崎城の平賀興貞(尼子側)攻めに加わり、天野弾正忠、同孫十郎、長尾与三右衛門尉、僕従六郎右衛門ら負傷。

※このころ平賀氏の城である高屋城山城の城番を勤めている。

 

天文7年ヵ(1537):房家の造賀への長々の在城を大内義隆から慰撫される。

 

天文8年(1538):元家が子の宣家に所領を譲ることを大内義隆から承認される。

 

天文13年(1544):大内氏の重臣弘中隆兼に従い、尼子氏方に制圧されていた備後五か庄をはじめ各地を転戦。

 

天文18年(1549):平賀隆宗らとともに備後神辺城を攻めている。

 

天文20年(1551):陶晴賢が謀反を起こし、大内義隆が自刃(大寧寺の変)大内晴英が当主となる。

 

天文22年(1553):陶晴賢が吉見氏の居城のある三本松城を攻める(石井氏の従軍する)

 

天文23年(1554):毛利氏が陶晴賢に叛旗を翻す、この時大内側であった石井氏の城も攻め落とされる。

 

弘治3年(1557):天野元定が家督相続をした時に父より譲り受けた所領の中の佐東郡緑井・中山・舟木などを毛利に返し、その代替地として志芳内村を貰う。

内村を追われた石井氏は西条篠村・石堂村(正力村)あたりに領土を与えられる。

石井城から撤退する。

 

城主家系図

 

城主(一族)石高

石井孫兵衛

27.173石

内訳

13.458石  安芸 賀茂

13.715石  周防 都濃

 

石井玄番

1.600石  安芸 賀茂

 

所感

●志和の城の中で圧倒的に造りが違う城、技巧的であり守る事を意識した城。

 

●曲輪の数も多く、竪堀もある。

 

●村の規模としては小さいが、大内氏の被官として誰も侵入できないだけの力を有していたと思われる。

 

関連URL

【広島県】弁財天城【東広島市志和町志和東】

 

参考URL

城郭放浪記(寺山城)

 

参考文献

『日本城郭大系』13

『広島県中世城館遺跡総合調査報告書』

『広島県の地名』

『広島県地名大辞典』

『広島の中世城館を歩く』

『萩藩諸家系譜』

『毛利八箇国御時代分限帳』

『萩藩閥閲録』

『賀茂郡史』-中世武士編-

『志和町史』

『賀茂郡古城史』

 

公開日2024/05/26

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