はじめに

スマホのアプリで「ひかり拓本」というものがあります。

スマホで写真を撮り合成することで、まるで拓本をしたような画像が生成されるアプリです。

 

アプリの開発は「奈良文化財研究所」が行いました。

 

詳細はこちらのサイトにあります。

 

そのサイトからの引用によると。

 

「ひかり拓本」とは

 

拓本とは、紙を石造物に貼り、その上から墨を乗せて文字や文様を写し取る伝統的な手法のことです。「ひかり拓本」は、石に刻まれた文字や文様に対し様々な角度で光を照射・撮影してできた影から、画像を合成する画期的な技術です。(特許取得済)

撮影にあたって必要となるものは一般的な撮影機材(タブレットやデジタルカメラ、三脚)、懐中電灯等光源のみ。専門的な知識も必要ありません。また、作成所要時間は、合成する画像1枚につき10秒程度で、5~10分もあれば撮影と作成を完遂できるので、撮影してすぐに結果を見ることができます。

 

と記載されていました。

 

専門の拓本道具が不要でスマホと三脚などがあれば、そのデジタル画像を合成してあたかも拓本をしたかのようなものを生成できます。

 

拓本はこちら

【墓石】拓本の取り方【方法】

 

簡単にできるということで、長年待っておりましたが、グラウドファンディグにて資金も集まり無事開発ができたようです。

 

これは先祖の墓石の解読に役立つのではないか!!!と思い、リリースされたら即ダウンロードしました。

 

具体的な方法

初期設定

まずはアプリのをダウンロードします。

 

有償であり800円の費用が発生します(1回のみ)

 

 

新しく拓本開始を実施。

 

その他の設定をして写真を撮ります。

 

拓本設定のところを本来は細かく設定しないといけないのですが、私もいまいちよく分からずに、全てにチェックを入れています。

 

画像撮影

設定には必ず三脚が必須になります。

 

手ではブレて上手く撮影できません。

 

また、手でシャッターを押すと手振れになりますのでワイヤレスリモコンがあった方がいいです。

 

Amazonでも販売していますので購入しておきましょう。

 

さあ実際の撮影になりますが、夏は蚊がいますので必ず虫よけスプレーをしときましょう!!

 

私は忘れてから蚊に噛まれた大変でした。

 

まずはこの墓石で試してみましょう。

 

 

 

色々なパターンがありますが、試してみて一番分かりやすいものを選択します。

 

 

 

色々な画像で確認した方がいいと思います。

 

全然見えないものもあれば、くっきり分かるものもあります。

 

ただし、そもそも彫が深くないもの、または摩耗しているものなどは拓本を行っても厳しいものがあります。

 

 

このレベルの場合はさすがに難しいです。

 

拓本を行っても難しいですね。

 

肉眼ではっきり確認できるレベルの場合

 

このような感じになります。

 

彫っている墓石の再確認というところでしょうか?

 

中には肉眼よりもはっきり分かる場合もあります。

 

墓石に苔があったりして見にくい場合。

 

 

 

文化七年二月六日

文吉

 

と読めます。

 

肉眼+ひかり拓本での確認で確実に読み取ることが出来ました。

 

YouTubeでも説明の動画があります。

 

 

まとめ

●ひかり拓本は実際に拓本する手間を省けてスマホで簡単に拓本ができるアプリ。

 

●800円ほどかかるが、追加費用はかからない。

 

●ただし、三脚は必須。

 

●明治以降の彫っているが読みにくいものは対応できるが、江戸時代の墓石で摩耗しているものは難しい。

 

●逆に江戸時代でも摩耗していないものであれば拓本可能。

 

公開日2023年9月17日