はじめに

皆さんのご自宅には古い写真がありませんか?

 

戦前に撮られた写真、または戦後すぐに撮られた写真などがアルバムの中にあることも珍しくありません。

 

写真は先祖探しの中では、重要な要素になります。

 

なぜなら、先祖の人柄を偲ぶことが出来るからです、由来書作成した時に文章だけよりも先祖の写真が1枚あるのとでは全くイメージが違います。

 

 

しかし、先祖が何歳の時のものなのか?逆にいつ頃撮られたものなのか?が分かれば更に親近感を持つことが出来ます。

 

具体的な方法を確認してみましょう。

 

最近ではAI技術の発展もあり、古い写真をネットにアップするとAIが判断して年齢を出してくれます。

 

当然AIですので、100%正しいということはありませんが、1つの判断材料にはなります。

 

サイトがあります。

年齢・性別推定-ユーザーローカル顔認証AI

顔認識AIで年齢や性別を推定、可能性が何%かも判断します。

 

 

 

こちらのサイトでは注意事項があります。

 

①JPEGであること(他の拡張子は不可)

 

②画像の重さが3Mまで

 

つまり、他の拡張子の場合はJPEGに変換する必要があります、拡張子の変換を行いましょう。

 

重さも大きいものでは余裕で3M以上ものがありますので、こちらも画像の圧縮を行えば可能です。

 

ということで、実際にやってみます。

 

実例【1枚目】

これは私の高祖父母になります。

なるほど88歳と75歳

 

 

こちらでは60歳と57歳 しかも高祖母の性別が男性になっています。

微妙です。

さて実際に高祖父母の情報を調べます。

 

高祖父 1847~1938(享年91歳)

高祖母 1852~1941(享年89歳)

このことから高祖父と高祖母は5歳の差となります。

 

1枚目の写真で確認すると、高祖父88歳、高祖母75歳となります。

高祖父をメインに考えると1847+88=1935年(昭和10年頃の写真)

高祖母をメインに考えると1852+75=1927年(昭和2年頃の写真)

 

2枚目の写真で確認すると、高祖父60歳、高祖母57歳となります。

高祖父をメインに考えると1847+60=1907年(明治40年頃の写真)

高祖母をメインで考えると1852+57=1909年(明治42年頃の写真)

 

画像から1枚目の方が、信憑性が高い気がしますが最終的には自分が正しいと思ったものを判断することになります。

 

実例【2枚目】

こちらは曽祖父母になります。

23歳と19歳という結果になりました。

 

ただし、白黒なのでカラー化したものでやってみると。

26歳と17歳という結果になります。

 

もう1つのサイトでは?

25歳と26歳です。

 

カラー化したものでは?

26歳と21歳という結果に。

 

曽祖父母の情報はこちら

 

曽祖父 1883~1954(享年71歳)

 

曽祖母 1889~1952(享年63歳)

 

このことから曽祖父と曽祖母は6歳の差となります。

 

また戸籍から曽祖父母は大正2年(1913)に婚姻しています。

 

曽祖父30歳、曽祖母24歳の時になります。

 

以上のことからこの写真は大正2年以降に撮られたことが分かりました。

 

以上の事から分かることは、

●AIでの年齢判定では5歳~10歳の誤差がある。

 

●大正2年以降の写真である。

 

●それでも大正時代の写真で間違い無い。

 

因みにこの最初の高祖父の子どもが曽祖父になります。

 

この家では大正時代にはこのような写真を撮っていたという事になります。

 

田舎の山深い寒村にも関わらず、このような古い写真があるということから分かる事は。

 

●この家では最新テクノロジーへの興味がある。

 

●当時写真を撮るということは、写真代はもとより寒村から写真館に行くまでの旅費や宿泊費も必要。

 

※よってそれを負担できるだけの金銭的余裕があるか、余裕が無いがどうしても写真を撮りたいという気落ちが強い。

ということが推測されます。

 

ただ単に古い写真から年齢を特定する、いつ頃の写真かを判断するということの他にもその当時の当主の考え方や家の裕福さなども判断できます。

 

実例【3枚目】

祖母25歳の時写真。

 

20歳と判定

 

 

こちらは21歳と判定。

 

この写真では昭和15年撮影で25歳ということが分かっています。

 

5歳位若くAI判定、また曽祖父母も同じく5歳位若く判定されています。

 

このことからAIは5歳~10歳位の誤差があるがそれは若い方に誤差がある可能性が高いと推測されます。

 

実例【4枚目】

大叔母の公的な証明書

 

こちらでは65歳と判定。

 

2つ目では56歳と判定。

 

ここまでぶれると厳しいものがあります。

 

大叔母は明治33年(1900)生まれですが戦後にブラジルに移民しています。

 

AIもこのような証明写真の場合はまだ難しのかもしれません。

 

カラー化するにはこちら

【紹介】白黒写真をカラー化する【3選】+おまけ1選

 

【まとめ】

●色んなサイトで比較研究してみる。

 

●白黒写真とカラー化したものでは若干年齢に差が出る。

 

●誤差の範囲は概ね5歳~10歳であるがそれは若い方に誤差が出る可能性が高い。

 

●戸籍での生没年情報から推測していつ頃撮られたかを判断することが可能。

 

●当時の写真からいつ撮られただけで無く、家の状況や当主の考え方なども触れられる。

 

公開日2020/11/22

更新日2021/09/13

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