先祖探しのイメージはどうでしょうか?
年配の男性が定年退職の後の趣味としてボツボツやっているというイメージがありませんか?
実際には女性も先祖探しを行っている方は多くいらっしゃいます。
女性の場合は自分の実家の調査もしたり、婚家である夫の家を調べている方もいます。
つまり、調査に広がりがあるということが言えます。
調べる時も様々で、女系を遡っているかた、自分の苗字のみでなく、全系統を遡っている方も多くいます。
また、男性の場合は遠戚の家を調査する時には腰が重く中々行動に移せない場合もありますが、女性の場合はその点のハードルがあまり高くなく、女性特有のコミュニケーションの高さを有効に活用してスムーズに進展している事も多いです。
どうしてスムーズにいくのか考えるにやはり、相手の事を考えた言い回し方もそうですが、自分のことをしっかりとアピールして(胸襟を開いて)先方とお話をすることで先方も安心されて、打ち解けることが出来て結果的に様々な先祖の情報を得る事が可能なのかもしれません。
また女性の方が、一旦事が進んでくると更に進捗させることが出来る能力があるのかもしれません。
若い女性
最近の歴史ブームで歴史関心のある女性が探し始めているのかもしれません。
※刀剣ブームもあったりしますので江戸末期から明治初期の歴史人物に興味があり入口になっているかもしれません。
既婚の女性
子どもができたら、子どものために先祖探しをしてみる方もいます。
既婚の場合幅がありますが、成人する前の子どもがいる家庭では、自分の家がどのような歴史を辿ったかを教える為に調べている感じがします。
西日本では女紋といって代々女系で伝える家紋があります。
娘から娘に伝えていく家紋です。
自分が先祖探しをしていくことが、娘にも伝わって将来一緒に調査できることがあればこんなに素晴らし事はありません。
その為にも、子どもが小さい時から、先祖のことを話したり、盆や彼岸でのお墓参りを小まめにしておきましょう!!
年配の女性
子どもの独立して、孫がいる世代の場合は夫と一緒にしている方が多いかもしれません。
夫婦で共通の趣味があるのは良いことだと思います。
お孫さんがいる時には、場面場面に応じて話しをしておけば、孫が大きくなった時に当時のことを思い出すものです。
私も祖母からいつも先祖の話を聞かされており、それが小学校高学年になった時にはっきりと興味を持つようになった次第です。
特に小さい時に何回も同じ話をされたことは、大きくなっても記憶に残っています。
女性ということで、女系をどんどん遡るという調査も興味深いです。
戸籍以上の調査は中々進展しませんが、若い方でしたら、戸籍だけでも、5~6世代運が良ければ7~8世代遡れる方もいるかもしれません。
ミトコンドリアDNAの調査では女系を調べる事になりますが、DNA調査でなくてもここまで遡れるって凄いことだと思います。
江戸時代以前いや明治19年戸籍でも母親の名前は記載されていませんでした、父親母親がいないと次世代に命は繋いで行けません。
その重要な母親の名前や功績を女性目線でしっかりと記録に残すことが後世の子孫にも重要な伝承になると思います。
記録の仕方も違ったものになると思います。
例えば
●結婚したのはいつか?
●子どもは何歳の時に生んだのか?
●何人の子どもを生んだのか?
●得意な料理はなんだったのか?
●母親や祖母の口癖は?
●どんなところを厳しく躾けられたのか?
●逆にどのような時に褒められたのか?
●母親や祖母が喜んでいたり悲しんだりした時はどのような時であったか?
●ひな祭りでの思い出、誕生日に祝ってくれた思い出。
●結婚式前夜や当日のエピソード。
●初めて子どもを生んだ時に母親が最初にかけた言葉。
母親は子どもと接する時間が多いのでこのような細かな人間味がでるエピソードが男性(父親)よりもふんだんにあると思います。
※なかなか男性の目線では感じないような事があると思います。
特にエピソードがふんだんということは、母親や祖母のエピソードが多く記載できるというメリットがあります。
そのようなエピソードを由来書に記載出来れば、ただ、いつ生まれて、いつ亡くなって、戒名がどうだったという味気ないものでは無くなります。
先祖探しは、生没年や戒名を調べるだけではありません、最終的にはどのような人間であったのか?ということを後世の子孫に残すことです。
そして、市井の人である我々の記録は自らが記していかないと後世に残すことは出来ません。
女性の方は積極的に自分の先祖について調べてみませんか?
男性の方は女性の目線を持って自分の先祖を調べることで調査に広がりが出て来ます。
まだ先祖探しを初めていない女性の方!!
是非初めてみませんか!!
【まとめ】
●女性が自分の先祖を探している方が増えてきている。
●女性目線や行動のほうが先祖調査で進展しやすいこともある。
●質問も女性ならではの目線で質問をしたほうが新しい発見もできる。
●女性の記録は積極的に残していかないと、残りにくいので意識して残していく。
●その時に女性目線が生きてくる。
公開日2020/04/04
更新日2021/08/08