参考図書:先祖を千年、遡る

著者:丸山学



主な内容

第一章 自分のルーツは意外と分る

●千年遡ると日本人のルーツは天皇家・藤原家が大半を占める

●藤原氏の末裔でいちばん多い苗字は「佐藤」

●天皇家から出た名字、藤原家から出た名字

●名字のルーツは土地にある

●自家が現在尊属しているのはすでに名家の証

●江戸時代の身分だけでは名家か否か判断できない

●憚りの文化が家紋を変更させる

●家紋は絶対視できないが大きなヒントが隠れている

●日本の戸籍は完璧なリンクシステムでできている

●戸籍の本来の目的は「徴税」と「徴兵」だった

●お墓は雄弁に語る

第二章 名字・家紋から見える自家の歴史

●ご先祖探し「謎解き」の面白さ

●500年以上遡ると今とは違う名字になるのが一般的

●朝廷の姓、武士の名字

●古代から変らぬ姓を名字として使っている場合もある

●渡辺姓だから川の「渡し」をやっていたとは限らない

●名族「清和源氏」から出た名字を見る

●苗字を生んだ土地一覧

●家紋は自家の歴史を推理する道具になる

●武家の家紋は「シンプル」、公家の家紋は「優雅」

第三章 戸籍をたどれば江戸時代のご先祖名が出てくる

●「下から」先祖を遡る

●現在でも明治19年式の戸籍まで取れる可能性がある

●戸籍にある事実の羅列から先祖の生活が見える

●戸籍用語を知っておこう

●本籍地は移動していないケースが多い

●「地租改正」で土地はそのまま所有を許された

●武士もそのまま土地を与えられた可能性が高い

●郷土史で自家の名字に注目する

●次に郷土史の「戸長」「区長」に注目する

●郷土史で知る大事件、小事件

●地域別、幕末・維新の大事件一覧



第四章 菩提寺と墓石で江戸・明治期の自家の歴史をひもとく

●不名誉な事柄も寛容に受け止めよう

●まずは同姓宅に手紙を出すことから始めよう

●菩提寺の過去からご先祖様名が分かる

●人物を特定するには屋号が大事

●過去帳はいつのものから存在するのか?

●過去帳以外に有益な記録があることも

●墓石から埋もれていた情報を引き出す

●気になるお墓があればお墓の前に手紙を置こう

●戒名からご先祖様の暮らしぶりを感じる

第五章 千年のルーツを知るためのテクニック

●目標設定は「200年」「400年」「千年」

●400年以上前になると史料の残りが悪くなる

●明治時代と江戸時代をつなぐフックを見つける

●村の古文書を探す

●人別帳・検地帳の読み方

●分限帳から武士の悲哀を読み解く

●あなたの先祖が下級武士だったなら

●分限帳はどこにある?

●戦国時代の武士の記録も意外とあるもの

●最後の成果は執念で差がつく

おわりに

 

【所感】

一章と二章では先祖を探す、前段階の基本的に情報が多く、歴史が好きな方には先祖探しとリンクしてとても興味深い内容になっています。

三章から具体的な調査方法、四章で江戸時代以前の調査方法、五章でテクニックを紹介されています。

現地調査の数多くされていますので、参考になる方法も多く記述されておりとても役に立ちます。

※私は拓本をやったことありませんが、拓本の具体的な方法など、実地的な事例の紹介も多いです。

また、先祖調査を行う上での考え方が、ただ単に、先祖の名前を探すだけでなく、それ以上の先祖へ対する詳細な調査で人物像を肉づけしていくような記述もしており、非常に参考になります。

テクニック的なことも多く記載しています、特に江戸時代から明治時代は「宗門人別帳」や「過去帳」から「戸籍謄本」へフォーマットの変更があり、リンクしにくい部分がありますが、見方や考え方などもしっかりと記述されており、勉強になると思います。

色々な視点で書かれていますので「目から鱗」なことも多い一冊となっています。