はじめに
先祖がいた神社を調査したことはありますか?
よく確認すると、ご先祖様の名前が玉垣などに彫っているかもしれません。
または、奉納帳などに曾祖父や高祖父の名前があるかもしれません。
大昔の先祖の名前はないかもしれませんが祖父から4~5代前の先祖の名前がある可能性は高いです。
これらも、しっかりと記録して起きましょう。
このように名前といくら寄付したか?が確認出来る場合もあります。
玉垣の場合はもっと古く明治時代のものも多くあります。
更に先祖が庄屋などの場合は鳥居に名前が彫っていることもあります。
神社の鳥居に彫ってある場合もある。
この鳥居には正徳四年(1714)申年に富田与兵衛という人物がこの鳥居を寄進したことが分ります。
このように、玉垣や鳥居などを詳細に調べていくと先祖が確かにこの地に生きていたということが再確認できます。
この鳥居の場合は300年以上前に建てられたものですが、長い年月の風雪に耐えて現在まで残っていることが感動です。
そこまで重要な情報ではないかもしれませんが、それでも先祖の生きていた資料となってきます。
神社の中で調査が可能であれば、氏子の名前や氏子の寄進した金額も調査してみましょう。
金額が多ければ、当時その家は裕福だったのかもしれません、また今はいないが当時はいた同姓の方が寄進しているかもしれません。
そうなると、当時は他にも一族がいたという証拠になります。
村の神社はそこまで大きくはありませんが、信仰の場であり、祭などの娯楽の場でもありました。
そこに佇むだけでも、当時先祖が生きていた空間を共有出来ます。もし眼下に広がる田園風景や山々などが見えたら、それは、遠い先祖も全く同じような景色を見ていたに違いありません。
それを共有出来ることも大事なことだと思います。
神社は村に1つだけではない
後、神社は村に1つだけではない可能性があります、小さな祠のようなものから、村の神社など、細かいものを確認したら10位ある場合も出てきます。
当時は多かったですが明治時代に1つに纏める命令が出てから、まとまっています、よく神社に行くと、色んな神社がまとまっているのはその名残です。
1つの大きな村の神社のみの調査で終わることのないように、地域の古老や郷土史家に他にも神社が無いかの確認はしておきましょう。
明治時代に1つに纏められたが鳥居だけは残っている。
願主として名前が彫っている場合もある。
また可能であれば、神社の宮司に資料が残っていないか?古文書などが無いか?を確認することをお勧めします。
神社の資料の中に先祖の名前が記載している場合もあるかもしれません。
もしあれば、デジカメやスマホでどんどん撮っておき、後日自宅で確認をすることで、何かしらの発見があると思います。
特に寄進をした時の資料があれば、金額、寄進者なども、判明して先祖の由来書を作成する時に役立つ時がくると思います。
村の神社は信仰の場として生活に密着していました、そこでの先祖の資料が見つかれば、その資料は生きた資料となるのでは無いでしょうか?
極々稀ですが自宅に神社があるケースもあります。
信心深い家で尚且つある程度の資産のある家ですが、そのような家の場合は自宅の神社になりますので、古い資料などがひょっとしたら自宅に残っているかもしれません。
自宅の敷地内裏山にある神社
【まとめ】
●先祖のいた場所の神社の玉垣や鳥居などを確認したら先祖の名前が彫ってあるかもしれない。
●神社は明治時代に1つに纏められたケースが多いが、鳥居などはそのまま元の場所に現存している場合もある。
●可能であれば、神社の宮司に確認をして古い書類や古文書がないか確認、あればデジカメやスマホで撮る。
●ごく稀に自宅に神社がある場合、古い書類が残っているかもしれないので確認を行う。
公開日2019/05/27
更新日2021/07/10