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城データ

城名:丸山城

標高:85m

比高:80m

築城年:天正9年(1581)

城主:吉川経家 城代:奈良日本助

場所:鳥取県鳥取市丸山町(ただし城域のほとんどは丸山町ではなく浜坂町)

北緯:東経:35.522527,134.223899

Google マップ (Google Maps) で緯度経度を指定して場所を見つける方法

※C. フォーマット「度(DD)」の場合を参照。

 

攻城記

住宅地の奥に入り口がある。

このような階段を上っていくとすぐに山頂に到着する。

15分位登れば山頂に到着する。

山頂は削平地が広がる。

鐘撞堂が無残な姿になっており、梵鐘も落ちている。

ただし、梵鐘自体は昭和も後期になってできた刻印が入っていた。

最近まで弘法寺というお寺ががあったようだ。

土塁か。

削平地は多く、広がっている。

山頂の削平地は綺麗に残っている。

丸山城から眼下を見下ろす。

城主は奈佐日本助。

 

位置関係

 

余湖図

当時のイメージ図(余湖図コレクションより引用)

 

香川図

KAGAWA GALLERYより引用。

海岸線は推測であるが、丸山城の麓まで船で往来できていたと考えられる。

 

城の概要

鳥取城の出城として丸山城が築かれていた。 天正七年(一五七九)と推定される一〇月八日の吉川元長書状(吉川家文書)に「鳥執丸山」とみえ、同書状によれば羽衣石城(現東郷町)城主南条元続が織田信長方につき、毛利 方に反旗を翻しており、元長は丸山城は今のところ守り は固いが数日の籠城の用意しかなく、心もとないとして いる。

 

同九年羽柴秀吉の出陣を聞いた吉川経家らは援軍を要請、当城には境与三右衛門が派遣され(寛永二一年「山 県長茂覚書」同文書)、次いで賀露と鳥取との中間にある山 城の当城に山県左京進も派遣されることとなり(三月二〇 日「吉川経家書状」同文書)、結局当城には塩治周防・佐々 木三郎左衛門・奈佐日本助、加番として山県左京・堺 (境)与三右衛門のほか近習衆の小石見衆・舟手衆・中間 衆などが籠城することとなった(前掲山県長茂覚書)。

 

しかし五月当城に着いた山県左京進は、鳥取城の経家と相談 のうえ形勢が悪いため鳥取まで退いた(同月一六日「吉川経 家書状」同文書)。 天正九年七月五日、羽柴秀長を大将とする藤堂高虎ら二、三万騎が当地東方の吹上浜へ上がり、当地を望み、 すぐにでも攻撃できる態勢に入った。

 

同月一二日未明、 秀吉方の布陣が始まり、当城は秀長の一手衆が、当城と 鳥取の間にある雁金山は宮部善祥坊(継潤)・垣屋駿河守らが、すき間なく包囲した(前掲山県長茂覚書)。

 

しかし二 二日、この包囲網を突破して毛利方の兵・兵粮が無事入 れられている(同月二六日「吉川元長書状」閥閲録)。

 

九月五 日、吉川元長らは佐々木氏の丸山城籠城を賞している 「吉川元長・同元春連署書状」同書)。

 

しかし一〇月になって 始まった秀吉側からの降伏勧告は徐々に条件が厳しくな り、丸山城に籠城していた塩治・佐々木・奈佐の三氏に ついては、近年北前で山賊・海賊を働いたことを理由として切腹が要求され、経家はこれを拒否した(前掲山県長 茂覚書)。

 

当城の落城については未詳であるが、天正九年 一〇月二五日に鳥取城は落城し(一一月一五日「吉川元春書 状」山口県文書館感)、付城である当城もこの頃落城したの であろう。

 

「因幡志」などによれば、鳥取城に籠城する吉 川経家が、同城と千代川・袋川際のつなぎの出城として 築き奈佐日本助など三〇〇余人が屯営したというが、宮 部継潤の雁金城攻略で連絡を断たれ落城したとされる。 山頂に土塁跡などがわずかに残り、山麓には日本助を祀る河童地蔵や塩冶周防のものと伝える墓がある。

 

『鳥取県の地名』より引用。

 

所感

●現在は住宅地になっているが、往時は海の近くでここを拠点に兵糧を鳥取城に運んでいることが分かる。

●山頂には弘法寺という寺跡があったため、どの程度改変されているかは不明。

●城域もそこそこ広く、籠城兵が籠るには十分なスペースがある。

 

関連URL

【鳥取県】鳥取城【鳥取市東町】

丸山城の本城である鳥取城。

【鳥取県】太閤ヶ平陣【鳥取市帝釈山】

羽柴秀吉の本陣である、太閤ヶ平陣

【鳥取県】雁金城【鳥取市湯所町】

雁金城の塩冶氏とともに兵糧の輸送を担っていた。

 

参考URL

丸山城(ウッキペディア)

城郭放浪記(因幡丸山城)

山城攻略日記(丸山城)

奈佐日本助(ウッキペディア)

 

参考文献

『鳥取県中世城館分布調査報告書第一集(因幡編)』

『日本城郭大系14』

『新修鳥取市史 第一巻 古代・中世編』

『鳥取県の地名』

『因伯の戦国城郭 通史編』 高橋正弘著

公開日2021/04/11

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