家系図や資料を後世に残す
これは永遠のテーマです。
よくこんな事を聞きませんか?
●昔、家に家系図があったのに、いつの間にか無くなった。
●火事があり家系図などが焼けて無くなった。
●昔、親戚の人間が来た時に家系図を借りていってそのままで不明になった。
など
家系図や由来書など先祖の事を記したものは、現在便利なものがあり、エクセルやワードで纏めている方が多いと思います。
特にエクセルは便利なもので、家系図なども簡単に作成でき重宝されます。
しかし、最大の弱点があります、それは、データの為、消える可能性があるということです。
消えるとはデータが物理的に破損する場合と経年劣化で破損する場合があります。
エクセルなどの場合は、パソコン内で保存するのが最大のリスクです。
なにかの拍子にハードディスクが破損したら、復旧不可能になるということです。
膨大なデータがあった場合はどうにもなりません、私の場合は全データで30ギガ弱ありますので、消えたら立ち直れないと思います。
バックアップが最善の方法
そんな場合を考えてバックアップを必ずお勧めします。
しかも1つではなく複数で保管しておきましょう。
私の場合は、
①外付けのハードディスク
②ブルーレイディスク
③USB
にて保管しています。
本来であればクラウドも検討したいところです。
もう一つは、経年劣化及び記憶媒体の進化です。
僅か20年前までエクセルを使用するとは思ってもいませんでした。
その前はワープロを使用していましたがこの20年でエクセルになりました。
40年前はワープロも頻繁には使用していなかったでしょう。
つまり、人間の一生のなかでもこれだけ変化が大きく記憶媒体も予測出来ないものが進歩するなかで、どの記憶媒体も僅かな年月で変更がきかないものになる可能性が極めて高いと思われます。
また、得てして、自分の子は先祖に興味がなかったりします(孫や曾孫が逆に興味をもったりします)そんな時に、紛失や誤って廃棄する可能性が極めて高いのではないでしょうか?
今、私達が先祖の調査をして発見出来るのは、墓に刻んだ文字、墨で書いたものが長い年月風化せずに残っていた為です。
ということは、後世に残すにはやはり、「和紙に墨で書く」というのが一番後世に残り易いのではと考えます。
全てを墨では残せませんので、殆どは「中性紙にプリンターで印刷したもの」+「自家の家系図と由来書は和紙に墨で書いたもの」での保管がベストだと考えます。
調べている最中の場合は和紙に墨は難しいのかもしれませんが、もうこれ以上は難しいかなと思ったところまで調査したら、検討の余地はあると考えます。
また、これらの資料は出来れば3つ以上は同じものを残したいものです。
子どもがいれば子どもの数だけ、また、1つは甥の家にも保管する。
そうする事で、出来るだけ後世に残る可能性が高まります。
一回パソコンが壊れてヒヤッとした事がありますので、最終的にはやはり「和紙に墨」がベストかなと思った次第です。
上記の表から、以下の保存方法はどうでしょうか?
①日々の調査のまとめはパソコンで更新。
②数ヶ月に一回ハードデュスクで保存。
③半年に1回程度で、ブルーレイなどに保存。
④クラウドは任意。
⑤ある程度まとまり更新の頻度が少なくなったら紙ベースで印刷をして保管しておく。
※同時に保管場所を決めてラベルなどで自分以外の第三者が発見しても、重要なものと認識できるように記載。
⑥一生に一回、和紙に墨で家系図を作成。
後世(数百年後)に残すというのが、最大の目標になりますので、最終的には和紙に墨での保存になると思います。
その時は筆耕屋に依頼をしなくてはいけません。
※最低でも10万円以上はかかると思いますが一生に一回なので必要な費用と判断します。
こちらもぞうぞ。
↓
【まとめ】
●先祖の大切な資料や家系図を残すには様々な方法がある。
●パソコンは更新が簡単だが、破損すると元に戻せない。
●外づけハードディスクなどは破損回避出来るが更新が手間。
●紙の場合は長期保管では劣化する。
●最終的には和紙に墨が一番いいが費用がかかる。
●保管する時には1つではなく複数個を作成して分散保管を図る。
こんにちは。
家系図の保存は、紙に残すのが安全とは同感です。
私も昨年、古い家系図を新しく書直しました。
古い家系図は、100、200、300年前の物で、虫食いでいたんでます。
新たに作り直す場合、和紙に墨で書くには1万字以上あるので、高額になります。
私はイラストレーター(ソフト)で作り、印刷会社で和紙に印刷して頂きました。
データーはUSBに保存して、親戚三ヶ所に分散してます。デジタル化しても、10年後は使えない可能性もあります。フロッピーやMOに保存したものは、処分しました。
塩澤様
やはり、そうですよね、古い家系図をみる機会もありましたが、皆、虫食いで痛んでおりました。
私の場合、いつも、家系図や伝承を追記していますので、なかなか、和紙に墨で書くのが出来ていませんが、いつかは実行しようと思っております。
ただ、塩澤様の印刷会社に和紙に印刷というのは目から鱗でした、そのような方法もあるんですね。
これなら、出来そうです。
こんにちは。
以前、家系図(300×2000㎜)を作り和紙に印刷しました。しかし、それだと文字も小さく、年寄りには読み難く情報も限られるので、今回は文字も大きく情報満載の家族史を製作しました。
内容は、各代の家族構成と経歴、関係する古文書の画像と解読文、写真。16代450年でA3、54頁の冊子に仕上がりました。今回、古文書の解読を専門業者に依頼したので、時間と費用が掛かりましたが、今まで読めなかった手紙や、藩の勤務記録が分かり良かったです。情報の多い家は、冊子もお薦めです。
素晴らしいですね!!
色んな情報を入れるとやはりボリュームアップしますよね。
古文書の解読はやはり費用がかかりますが、結構するのでしょうか?
古文書解読に関しては先祖調査の最大の壁になると思います。
こんにちは。
古文書解読料ですが、業者により色々です。
ネットで探し、数社に見積もりをお願いしました。
解読して、納品形態により違います。
1、原文解読+現代風に訳す+和紙に印刷納品は、解読基本料金数千円+1文字50円〜
私が依頼した業者は、基本料金1700円+1文字24円で原文のみ納品です。数千文字も有ると、1文字の金額で出費も大きく変わります。
現代語に訳さなくても、原文を読めば意味は分かります。また、冊子の資料なので印刷も不要でした。