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私達の祖父母までの家系では、親戚も多く叔父や叔母へ確認をすれば、大きな問題もなく調査が進展すると思います。

しかし、曾祖父母以前の系統になれば、直接親戚付合いをしている家は滅多に無いのではと思います。

また、自分の家でも戦後祖父が町に出ており、本家とは疎遠になっている場合、明治時代に高祖父が移住したので、そもそも本家がどこにあるか分らない場合もあります。

 

そのような場合は、本籍地付近の同姓の方に手紙を書いて調査のお願いを依頼することになります。

 

手紙を書く場合の注意点として先に以下の事を実施します。

①同姓の家の中でも自分の直系尊属から分家した家には全て手紙を書く。

※不明な場合は同姓全てに手紙を書く。

②どこの家か不明な場合は、旧土地台帳を確認して昭和30年頃まで土地を所有していた方を把握しておく。

③手紙には自分の直系尊属の人物のエピソードなども記載しておく。

 

手紙の具体例

拝啓

突然お便りさせていただく失礼をお許し下さい。私は苗字を田中といい、趣味で自分の先祖を探している者です。

除籍謄本で先祖を調べていくうちに「三笠村山田吉兵衛長女入籍ス」と記載された戸籍を入手しました。

以下が山田吉兵衛と私の関係です。(必ず関係が分かる家系図を書きましょう)

山田吉兵衛・・・・・林ミワ・・・・鈴木サク・・・・田中治郎・・・・田中正治・・・・田中隆(私です)

 

山田吉兵衛さんはおそらく江戸の終わりか明治の初めごろになくなっていると思われます(山田吉兵衛の記載されている戸籍のコピーを同封しておきましょう)電話帳で三笠村を探すと山田さんが20軒あり、その中には山田吉兵衛さんの子孫の方がいらっしゃるのでは?と考えお手紙を差し上げました。

 

私は自分の先祖について無頓着でしたが長男が生まれてから、先祖のことが気になり、詳しく調べてみようと思った次第です。

(理由はそれぞれ違うでしょう。ご自身の思いを書いて下さい)

あなた様の先祖やルーツについて、何か手がかりがあれば教えて頂ければ幸いです。

と、申しましても、なにぶんプライバシーに関わることでもありますので、無理は申しません。

 

差し支えのない範囲内での、断片的な事でも結構です。古くからのいい伝えや伝聞など、お気づきの点がございましたら、同封の葉書でご教示願えれば幸いです。突然の手紙で、誠に不躾なお願いを致します事をお許し下さい。

末筆ではありますが、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

敬具

 

自分の名前、住所、郵便番号、電話番号(携帯番号でも可)、メールアドレス(持っていれば)を記入しましょう。

あと身分証明として運転免許証のコピーなどをを同封する事をお勧めします

 

返信用ハガキに以下のような質問事項を書き、返信先(自宅住所)もちゃんと書いておきましょう。

●ご先祖さまに山田吉兵衛さんはいらっしゃいますか?

●いつごろからご先祖さまは住んでいらっしゃいますか? (どこかから移り住まわれた場合は、どこから、いつ、来られましたか)

●菩提寺はどこですか

●苗字のいわれや、先祖に関する言い伝えなどがありましたら教えてください。

●お宅へお伺いしてもよろしいでしょうか?

 

同封するもの

手紙

ハガキ(質問事項と返信先を記入済のもの)

自分の調べている先祖の戸籍のコピー

**********************************************************************************************

 

プライバシーの問題がある上、このご時世です。返信無しが当然と考えておけば気も楽です。

 

また、返事には色々パターンがあります。

返事のない方、調査は困りますと返信下さる方、分らないと送ってくださる方、自分の先祖のことを書いて下さる方、そして、封書で丁寧に返信下さる方もいらっしゃいます。

 

手紙が返信あった家には必ず電話をして調査協力の感謝を伝えておきましょう、たとえ自分の家と関わりの無い家でも時間を割いて返信して頂いた家です。

 

また、話をする中で、「実は●●さんの家が親戚では無いか?」「●●家の本家は現在、千葉市に行った」「●●家の当主はこのような人物」など重要な情報を得られることも多いです。

 

当然、自分の先祖の家の場合は丁重に連絡をして、自宅に伺う承諾を得たいものです。

 

手紙はあくまでも、最初の取っ掛かりに過ぎず、電話で自宅に伺うアポを取り、実際にはその家の過去帳、位牌、お墓の実地調査を行う事です。

 

本家の方から「調査は困ります」と返信される場合もありますが、得てしてこのような場合は、分家の家の当主が詳細な情報を教えて下さることもあります、こちらも誠意を持って対応することにより、自宅に伺い●●家の歴史についての詳細な情報を得るようにします。

 

※分家の当主から本家の家墓の場所を教えて頂けたり、菩提寺を教えて頂くことも多いですし、分家の家に本家の位牌が保管されているということも過去の事例ではありました。

 

具体的に伺う事になったら

遠戚へ手紙を書き実際に伺う事が可能になりましたら、具体的に伺う日時を確定させて伺いましょう、この時注意しなければい行けない事は、田舎の場合5月のゴールデンウィーク辺りは田植えや農作業などがあり、忙しく断られる可能性があります。

農繁期は避けて伺う事が重要になってきます。

 

●仮に平日に休みが取れれば、当主の年齢にもよりますが、年配で働いていない場合は平日のほうがいいかもしれません。

※土日の場合は来訪者もくる可能性があり、私達への対応も難しくなる場合も出てくるため。

 

●伺う時間は午前であれば10時、午後であれば13時頃がベターです、食事時間帯に関わると、先方が食事の気を遣ってしまうためです。

 

●伺ったら、まずは、調査協力の感謝を伝え、手土産を当主にお渡しする、そのタイミングで仏壇に伺い手を合わせる、そして「ご仏前」として香典を仏壇に供える。

 

●実際に当主とお話を行う場合は、以下の情報を必ず確認する

①家の伝承について(どんな些細なことも漏らさず確認)

②過去帳、位牌、お墓の有無

③菩提寺の確認

特に過去帳、位牌に関してはあれば見せて頂き、デジカメやスマホで写真を撮ります、取る枚数は多ければ多いほどいいです。

同じ位牌でも全体像、拡大、裏表、読めない字はその部分のみで撮る、過去帳も同様です。

※緊張していたり、焦っている場合も多く、画像がぶれたり、切れたりする事が往々にあるので枚数を何枚も撮ります。

 

お墓の場所の確認も同時に行います、当主と一緒に行くのがベストです、田舎のお墓は何カ所にもある場合がありますので、ここだけですか?と必ず確認します、実際には「ここは新墓で旧墓は山の中にある」や「これは旧墓であるが、明治の終わりに移転してきており、その前はここから2km離れた●●という場所に家がありそこにも墓がある」というような話が出てくることも多いです。

 

因みにお墓の確認をしたら、その時は何枚か写真を撮るだけで、場所の特定のみにしておきます、墓石の確認となれば、軽く2~3時間はかかります(読めない文字の確認、草木を取り払う、墓石の大きさの調査)

 

菩提寺の確認もしておきましょう、この時チャンスがあれば、駄目元で菩提寺へ電話をして頂き、過去帳の閲覧確認をして貰いましょう。

※駄目元ですが、電話で●●という方が先祖調査をしており、後日手紙を書くかもしれない旨を連絡して貰えるだけでもOKです。

 

先方の方によりけりですが、先祖の話とは全く違う事を延々に話す方もいます(戦争に行った時の話、昔仕事をしていた時の話など)

 

ここは、聞き上手になり、全てを聞きましょう、その時に合間を見て聞きたい事を確認するスタンスで行うことがコツです。

 

※はやる気持ちで自分の聞きたい事ばかりを聞くと、大切な情報を得られない事があります、遠戚の家も1回で終わらない事もありますが先方の当主と信頼関係を築けば後々、様々な情報を得られることもあります。

 

話の延長線上になりますが、先方の当主も興味を持って頂ければ委任状を書いて頂き、その委任状を持って役場に行けば傍系卑属の戸籍が入手できます(その場合は2部請求して1部は先方へお渡し、1部は自家保管)

 

委任状のフォーマットは資料内に添付しています。

 

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