戸籍よりも先に進む場合避けては通れないのは、位牌、過去帳、墓石の三種の神器です。

これらの3つがあれば大きく前進しますがなかなか3つとも揃っている家は少ないのでは無いでしょうか?

 

位牌:戦後の位牌は立派なものですが、戦前(特に江戸時代以前)は木の板に墨で書いたものが庶民では主流でした。

位牌の場合古い旧家などでは結構残っていますし、また自宅の保存ですので風雪にさらされておらず痛んでいない場合が多いです

 

過去帳:これも位牌と同じように先祖の戒名(法名)を記載したものです。古い家になると元禄頃からの記載も珍しくありません。
しかし、なかなか過去帳のある家は珍しいと思われます。

家に過去帳が無い場合はお寺の過去帳を閲覧するという方法もありますが、昨今の個人情報保護法によりプライバシーを理由になかなか閲覧が難しくなっている事も事実です。



しかし 過去帳には俗名が記載されている事が多いので一番知りたい事を得るには必須です。

 

お墓:墓石についてしっかりと見ると大きな発見があります、墓参りに行けばいくほど、毎回と言っていいほど新しい発見があります。

※私も十数回行った場所で新たな発見がありました。

それは、長年調べている過程で個人的に様々な知識が蓄積されて見方が変わるからだと思われます。

墓の場所や位置などで推測できる事も多いです

 

特徴
位牌

●古い記載も物もある 戒名と行年の記載あり 俗名、続柄若干ある
●家が断絶しているケースや散逸するケースも多い

 

過去帳

●戒名と続柄、俗名の記載が多い 行年は無い場合が多い
●自宅に無いケースが多い

 

●石で出来ているので長期保存に耐えれる しかも、固定しているので散逸する可能性が低いが近年新しく墓を造り変えるときに廃棄するケースも見受けられる
●古い墓になると何も彫っていないか戒名のみが多い(たまに行年がある)
●1800年以前の墓になると流石に石でも摩耗してきて読みにくい(読めない)ものも出てくるが根気よく見てみる(拓本を取ってみる)

これらの情報は同じ先祖でもバラバラにありますのですべて洗い出す事が必要です。

 

具体例)田中さんの家として

お墓情報 秋月峰雲善男  安永□年申 九月
(墓の左側には夏山慈妙信女とある)

位牌情報 秋月峰雲信士  安永五年 九月四日 七十六歳

自宅過去帳情報  秋月峰雲  九月四日 孫助父

お寺過去帳 安永五年九月四日  秋月峰雲信士  ムカワ 貞吉事

 

これらの情報から
①屋号がムカワという家
②亡くなったのは貞吉という先祖
③安永5年9月4日に亡くなっている(1776年)
④享年が数え年で76歳という事から生まれたのは1699年(元禄12年)と考えられる。
⑤戒名は秋月峰雲信士
⑥息子は孫助
⑦妻は夏山慈妙信女

ということが判明できます

以上の事から

田中貞吉(秋月峰雲信士)(1699~1776)
+—————田中孫助
夏山慈妙信女

と確定できます。

 

この繰り返しで明治から江戸後期~中期と1世代づつ遡ります。

当然戸籍のような記載がある訳ではないので記載に続柄が無い場合は推測にはなろうかと思いますが没年などからおおよそは判断がつくのでは無いでしょうか?

 

戸籍以上の調査で必須になり、これらの情報を纏める作業が家系調査の醍醐味になってきます。

 

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