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実例4【三崎家】

Bessi / Pixabay

 




●三崎家

三崎家は高祖母の実家になります。

※私の父の母の父の母の実家。

 

私の祖母は5歳くらいに三崎の実家に泊まった記憶があるらしく(大正8年ころか?)

 

ちょんまげをしていたおじいさん(高祖母の弟か?)がいたようです。。

 

はじめ祖母と付き合いのある分家の三崎さんのお宅に祖母と伺いました、そこで本家の方を紹介して頂き三崎本家に伺いました。

 

何故その分家とつき合いがあるがあるかというと、この分家の一族が祖母の初婚の相手だったからです。

 

本家当主の方は、先祖探しに理解を示して下さり、菩提寺を紹介して頂きお寺で過去帳を拝見させていただきました。

 

また三崎家の旧墓を教えていただき墓を調べたところ、もう一代前まで遡れました。

 

当主の話では三崎家はかなり昔からこの地に居住しているとのことでした。

古いお墓が残っている

 

その時には、まだ古い旧旧墓がある認識がなくそれっきりでした。

 

しかし、後日また当主に話しを聞く機会があり、更に古いお墓があるとのことで、その旧旧墓を教えて頂きました。

更に古い旧旧墓。

 

まさかこのように古いお墓が残っているとは驚きです。

お墓の場所(お墓はそこにしかないのか?)

 

また、この三崎家には多くの古い位牌を保管しておられました。

 

古い物では1700年代中期のものもあり、歴史のある家という感じでした。

 

古い位牌との遭遇

 

古い位牌

 

また、祖母から「三崎本家に行った時、仏壇に位牌がたくさんあり仏壇に立てられないくらいあった」

 

という話を思い出し、情熱がメラメラと湧きあがり、10年ぶりに三崎本家に伺いました(2004年2月頃)そこで当主から位牌を見せていただきました。

 

結果位牌と旧旧墓で1750年ころの先祖まで発見できました。

 

※ただし位牌や墓なので戒名で、はっきりとした系譜はかけず推測になりますが、先祖には間違いありません。

 

残念な事

しかし残念なことが2つありました。

ひとつは当主が後年脳溢血で倒れて、先祖の伝承がすっかり忘れられていることです。

 

また、菩提寺の住職もすでに他界したとのことで、現在はお寺に住職がおらず隣村のお寺が変わりに代行しているとのことでした。

 

これだけ古い家ですので、位牌やお墓よりも古いご先祖様もひょっとしたら、寺の過去帳には記載されているのではないか?と思いましたが、既にお寺は廃寺になっており隣のお寺が管理しているのでどうしたものかと思案しておりました。

 

しかし、ここで諦めては終わりになります、意を決して隣村のお寺の住職に事情をお話して粘り強く交渉した結果、先祖の戒名を教えて頂くことが出来ました。

 

結果、元禄12年=1699年に亡くなったご先祖様まで判明した次第です。

位牌や墓よりも推定で2世代ほど遡れました。

 

三崎での経験は色々なことを学びました。

●一番最初の時に当主から位牌、お墓(しかも複数あるか確認)を確認して画像に撮る。

 

●お寺の過去帳が確認出来る場合は確実に確認する。

 

当時まだ18才でしたので右も左も分からずに行き当たりばったりで実施していたので二度手間三度手間になりました。

 

そして、お寺の過去帳が資料としては遡れる一番古いものになる認識を持ちました。

 

過去帳は、家の過去帳(代々書き継がれているもの)と寺の過去帳の二つがあります。

※家の過去帳は大体仏壇の中にあります。寺の過去帳は寺にあります。

 

過去帳で分かるのは 戒名、 没年月日、 夫婦関係も分かるときがあります

 

また、稀に俗名も分かるときもあります

※古い年代のものはあまりないが時代が下っていけば俗名が記載されることがある。

 

そのため寺の過去帳を調べる際は、旧墓や位牌や家の過去帳で事前に戒名をチェックしておいて

寺の過去帳を依頼またはみせてもらいにいきましょう。

●●家戒名データ

 

私はこの時経験不足で、旧墓などで戒名を調べずにお寺に行った為、お寺の過去帳の中から住職が言われるままの先祖しか書き留めることが出来ませんでした。

 

更に、旧旧墓についても認識がありませんでしたので、18才の時にお寺で過去帳を確認させて頂いた時はほぼ何も情報を得ていなかったことになります。

 

この三崎家は戸籍と伝承が符合しない部分があり、混乱しました。

 

祖母は初婚の時に三従兄弟と結婚したと聞いていましたが、実際戸籍で見たら二従兄弟の子供と結婚していることになっていました。

 

しかし、祖母に家系図を作って見せて説明を聞いたらそれは戸籍が間違いだということが判明しました

 

後日

最初の訪問から数年に一度は機会がある度にお墓参りをしております。

 

今では墓も1つにして昔の墓は求められています。

 

改葬で1つにまとめられたお墓。

 

もしも現時点で調査を始めた場合はこのお墓の文字を読み取るのは至難の業だと思います。

 

徳に後列に位置している墓石群は前列の墓石群に邪魔されて読みにくい状態になっておりました。

 

このように、まとめられると、解読するのに困難な場合もあります。

 

学んだこと

●遠戚に行く場合は相当の準備をして行くことが重要。

●行ったならば、必ず先祖に関する事を確認しておく。

●位牌、過去帳、お墓は三点セットで調査を行い、更にデジカメで撮る。

●お墓は一箇所ではない可能性もあるので、他にも無いか確認する。

●それに基づいて戒名データを作成し、お寺にて戒名データに基づいて先祖の戒名を確認して頂く。

●昔の戸籍は嘘も多い。

●お墓は改葬されることがある。

 

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