はじめに
先祖探し、それは積極的に外部で行動する事です!!
しかし、現在コロナ自粛でなかなか外部に出ることが出来ません。
自粛解除になり以前と同じように行動できるまではまだ分かりません、1ヶ月先なのか1年先なのか?
そんな中自宅でも先祖探しが出来ることをまとめてみました。
ミッション1:戸籍謄本の請求
先祖探しの基本は戸籍謄本の請求です。
直接役場に行かなくても郵便請求が出来ます。
戸籍で遡れるのはだいたい江戸末期頃になります。
江戸末期といっても奥が深いです、江戸最後の年号が慶應4年=1868年です。
ここまでの先祖なら殆どの方が戸籍に記載されていると思います。
概ね自分の高祖父から5代前くらいの方ではないでしょうか?
ところが明治19年戸籍の凄いのはその当時に生きていた方が記載されていることです、
明治19年=1886年
当時90才だったら1796年 寛政8年です。
もう教科書で習ったレベルです!!
寛政の改革 松平定信が行った改革 学生時代によく分からないまま習ったあの寛政の改革時代に生まれた先祖が記載されています。
実際にこんな感じで寛政の年号が記載された戸籍がこの世には存在します。
折角なので、自分の先祖全て(直系尊属全て)を請求してみるのもいいかもしれません。
役場の方も皆さんがプロではありませんので、結構これ以上無いという戸籍がもう一度探すと出てくる場合が多いです。
こんなやり取りをするだけで2~3ヶ月はあっという間に経過します。
ミッション2:旧土地台帳の確認
旧土地台帳は明治20年代初期から昭和30年代初期にあった土地の台帳で、誰がその土地を所有していたかを確認する為の台帳です。
税金目的の台帳でしたが、昭和30年代にその役目を終えて現在は法務局にて管理されています。
明治19年戸籍を取得している場合はそれよりも古い先祖を発見出来る可能性は低いですが、明治時代のどの位の土地を持っていたのか?
を調査するには一番役にたつ資料になります。
また、先祖調査をしていくと、地域によっては長子相続で長子が女の場合は長女が養子を貰い跡を継ぐ、次子である長男が分家をする、というパターンもあります。
そのような場合は継いだ長女の家の土地と分家した長男の土地の面積がどの位差があるのか?など興味深い調査も可能です。
当然明治19年戸籍が廃棄若しくは戦災で焼失した場合はこの旧土地台帳が大活躍します。
注意事項として
この時に明治19年戸籍の番地で請求しても全く違うところになります。
基本的には明治31年戸籍の地番と同じものになります。
法務局にいけば該当する部分のところを全てコピーも可能ですが自宅からの請求になりますので、ピンポイントで番地を請求してコピーの依頼をする事になります。
実際に請求して現物のコピーを確認すると、感動します。
土地を守るためにどれだけ苦労したのか?それでも土地を手放す苦悩。
まさに土地に歴史有りです。
ミッション3:地名辞典の購入
日本には素晴らしい地名辞典があります。
それは
日本歴史地名大系
角川地名大辞典
この2つは先祖探しを行う上で重要なバイブルになります。
本来であれば県立図書館レベルであれば確認することが出来ますが、図書館も閉鎖されている場合もあります。
ここは自分の縁のある都道府県を購入することをお勧めします!!
自分の関わる村だけではなく近隣の村もしっかりと読みこんでいくと、新しい発見があります。
それらを総合的に勘案していくといい先祖由来書が作成出来ます。
特に江戸時代の石高などや特産物などが分かると大いに進展します。
ということで上記の資料は必須の書物になります。
ミッション4:各先祖調査の本を通読
先祖探しに詳しい方が執筆した素晴らしい本が世の中にはあります。
更に以下にある本は実体験からの書物になりますので、引き込まれます。
是非アマゾンや楽天で購入しておいて損は無い書物になります。
著者本人の戸籍謄本を載せており分かりやすいです。
1000年遡れるかは別としてこちらもワクワクします。
戸籍の見方ならこれが一番です。
他にも沢山先祖調査をした本が出版されています、この機会に色々と読んでみてはどうでしょうか?
ミッション5:市町村史にもチャレンジ
市町村史もネットの古本屋で販売しているものがあるかもしれません。
こちらも自分の先祖の住んでいた場所の市町村史であれば購入に値する書物だと考えます。
近世のところは自分に関わる先祖が記載するかもしれませんし、仮に記載がなくても同時代に同じような行動をしていた可能性は極めて高いです。
更に、中世(鎌倉~戦国時代)の記述には守護、守護代、家臣、地侍などが多く記載されています。
自分と同じ苗字の方がこの古本に記載されていることもあります。
その場合は自分と関わりがある可能性も否定出来ません。
この面白みにはまると出てこれなくなります。
これらをつなぎ合わせることが出来れば大きな収穫になります、仮に繋がらなくても、証拠が無いだけで、実際には繋がる可能性が0ではありません。
ミッション6:必要なものを揃える
今はコロナ禍で外出自粛になっていますが、永遠に自粛する訳ではありません。
いつかは、自粛解除になる時がきます、その時にスムーズに行動出来る様に、必要なものは揃えておきましょう。
特に拓本をする機会も増える可能性が出て来ます。
すぐにでも行動できるように、準備だけはしておきましょう。
ミッション7:同好の士のサイトを見て確認する
世の中には先祖をしている心強い同好の士がいます。
情報を得るにはいいです。
自宅で確認出来て具体的に今後の実施項目がクリアーになってきます。
後、まとめサイトにとてもいいものがありました。
もしも、この中に自分と同姓の方がいる方は積極的にアプローチしてみてはどうでしょうか?
ミッション8:手紙作戦
現地に行くことが出来なくても、遠戚への手紙、菩提寺だと思われるお寺への手紙、同姓へのアンケートなど出来ます。
コロナで先方も行動自粛をされていると思われますので、今しっかりとした手紙を書くことで返信される確率が高まります。
「禍転じて福と成す」作戦です。
ミッション9:SNSを駆使する
ツイッター界隈では先祖探しをしているをしている方が多くます。
インターネットで自分でサイトを公開している方は稀ですが、つぶやいている方が多くいますので、ここで交流を深めてはどうでしょうか?
なんせ、同じ趣味なので、話しが合わない訳ありません!!!
#家系図
#先祖
#高祖父
#戸籍
などで検察してみるのはどうでしょうか?
ミッション10:由来書を作成する
ある程度資料が揃っている場合は、由来書を作成してみるのもいいかもしれません。
エクセルで簡易的にまとめたもの。
※こちらは自分の苗字では無い直系尊属に使用します。
家系図を作成していいかもしれません。
このような感じで家系図作成するのも至福の時です。
自家の場合はもっと詳細になりますので、100P越えもあり得ます。
そんな時にはワードを使用したほうが効率的です。
【まとめ】
①戸籍謄本の請求
②旧土地台帳の確認
③地名辞典の購入
④各先祖調査の本を通読
⑤市町村史にもチャレンジ
⑥必要なものを揃える
⑦同好の士のサイトを見て確認する
⑧手紙作戦
⑨SNSを駆使する
⑩由来書を作成する
以上のことで自宅にいながらも先祖調査やその準備が出来ます。
公開日2020/05/09
更新日2021/08/09