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お墓の位置 家紋の種類

skeeze / Pixabay




 

はじめに

明治中期以降に出来た、共同墓地内のお墓の位置を調査すると、その家が本家なのか?若しくは分家なのか?などが判明する場合があります。

 

基本的に高い場所にあるほうが、本家筋で、その周りの一段下にいくほど分家筋だと言われています。

 

また、日当たりのよいところが本家の墓だったりもするようです、地域によってもルールは変わると思いますので、厳密さはないかもしれませんが、知識として持っておくと良いでしょう。

 

特にその集落に同姓の家が何軒もある場合は、直接の関わり合いが不明でも、明治時代や江戸時代などに分家した家の可能性もあります。

 

明治時代なら分かるのでは?と思いがちですが、令和時代からすれば120年位前になりますので、この頃分家をした場合は、既に4世代前(高祖父の時代)になります。

 

ましてや、江戸時代に分家したとなれば、戸籍もありませんので、伝承が伝わっていないとまず、いつ頃分家したのか?それとも単に同姓の家で繋がりは無いのか?は分からないと思います。

 

また、同じ苗字でも家紋が同じもの、違うものなども調べておけば、同じ一族なのかどうなのか?を確認出来ますが、こちらも同姓で家紋を替えている場合もあり、家紋が違うから違う家系だと断定も出来ません。

 

 

私の場合は共同墓地の一番上にお墓があり、同姓ですが、血縁関係を認められない家のお墓がその一段下、更に一段下にありました。

 

家紋は1軒違いましたが、後は同じでした。

 

この家は戸籍で1828~1897に亡くなったご先祖様が一番古い為、例えば1700年代に分家した一族がいたとしてもそれを証明することは出来ません、実際に家も集落の上の方にあり、別の同姓の家はその下にありました。

 

 

お墓の位置関係から家を考察する

 

同姓、家紋も同じとなれば、大昔に分家した一族の可能性も否定出来ません、そうなってくると、一族の伝承などがないかを確認出来る調査対象の家となり得ます。

 

親族ではありませんの、いきなりの訪問では先方もビックリされますので、親戚の方の同伴や親戚の許可を得て伺った旨を伝えて、可能な範囲でお聞きすることをお勧めします。

 

 

調べるセオリーとしては

①伝承がないか確認をする。

実は高祖父の時に分家したとか伝承が伝わっていることもあります。

 

②自宅に保管の過去帳や位牌が無いか確認する

※当然画像には収めてください。

もしも、あれば一番古くに亡くなった人物がいつ頃の人物かを確認。

当家の一番古い人物が1800年代初頭で、別の家の一番古い人物が1730年頃であったら、その家の方が本家の可能性が高まります。

 

③墓石もしっかりと確認を行う。

※古いお墓の場合は自然石の場合も多く情報が得られないかもしれませんが、ひょっとしたら古いお墓で文字が彫ってあるものが発見できるかもしれません。
④可能であれば、同姓の家の方に委任状を貰い、戸籍を遡れるだけ遡る。

※ひょっとしたら、明治期に共通の先祖が出てくるかもしれません。

 

遠戚の調査には委任状を貰って戸籍の請求をしてみよう

 

逆に、同姓ではないが家紋が同じ、その家紋が珍しい家紋の場合も、大昔に何かしらの縁があった可能性もあります。

家紋も何万種類とありますが、珍しい家紋で苗字が違う場合、分家をしたときに苗字を替えた、主家筋で家紋を下賜された、養子で来たが実家の家紋を使用した、母方の家紋に変更した、なども可能性があります。

 

家紋からの調査方法

 

他姓の場合は、家紋の由来や当家と関わり合いが無かったかを確認してみるのも必要になってきます。

 

【まとめ】

●お墓の位置で本家、分家が分かる場合がある。

 

●同姓のお墓で当家と関係が不明な家の場合、直接お話を聞きに伺うと新情報を得られるかもしれない。

 

●可能であれば、伺った家の過去帳や位牌、お墓もしっかりと確認を行う。

 

●更に可能であれば、委任状を得て一番古い戸籍まで遡る、そうすると、共通の先祖に繋がる可能性もある。

 

●更に家紋が同じ場合は同族の可能性が高いので、家紋の調査も行う。

 

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