皆さんはお墓参りをしているでしょうか?
自分の先祖のお墓参りをする時って心が清々しい気持ちになります。
また、懐かしい気持ちにもなります、なんか夏休みや冬休みに田舎の祖父母の会いにきた感覚です。
お墓参りをしない方に聞くと
●幼いころからお墓参りの習慣がなく、別に行かなくてもなんとも思わない。
●自分の父が二男でお墓が無いので行かない、祖父母は本家のお墓なので行こうと思わない。
というように、そもそもお墓参りをするという概念が無いケースが散見されます。
改めて幼少の頃からの習慣の大切さが身に染みます。
別にお墓参りをしなくてもいいじゃん、と言われればそれまでですが。
先祖を敬わないものは子孫からも敬われない。
と言います。
自分が年を取って、孫や曽孫から敬われないことがあると切ない気持ちになります。
また、田舎のお墓で放置されて無残な状態になっているものや、逆に古いお墓でも子孫の方が丁寧に管理し祀っているお墓もあります。
お墓の調査をしていくと、子孫がいなくなり放置されているお墓や子孫が大切に守っているお墓など色々あります。
確かに田舎の山奥にあれば子孫も中々墓参りに行くことが億劫になります。
古いお墓を綺麗にすることも重要ですが、子や孫の為にお墓の移転も検討しないといけないかもしれません。 pic.twitter.com/WGgfG9JnrM
— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) December 6, 2020
様々な理由があり放置されているお墓もありますが、このようなお墓を見ると悲しい気持ちになります。
また、それが自分の先祖のお墓になると自分が綺麗にしたいという気持ちにもあります。
このような状態になったら先祖の悲しみます。
因みにきちんと管理されていた時はこうでした。
他家のお墓はなかなか問題解決にならないかもしれませんが、自家のお墓の場合は本気で考えないといけないです。
それは、田舎にお墓があり物理的にお墓参りがしにくいというケースです。
具体的には、
●祖父以降のお墓があるが田舎にあり、お墓参りをするのも2~3時間位かかるので、よほど気合い入れて行かないといけない。
●雪国で冬の数ヶ月は雪に埋まっているのでお墓参りに行かれない。
●田舎で不便なところにあり、年を取ったら車の運転も出来なくなるので、将来お墓まいりが出来なくなる。
ということがあります。
このような場合はお墓を移転するという方法も1つの選択肢になり得ます。
お墓の移転のメリット
●移動時間が少なくなる、
●お墓参りの頻度が格段にあがる。
●子どもと行くこともあるので、しっかりと先祖のことが伝えられる
※ここ重要。
●日頃から背中を見せるので当たり前に墓参りするようになる。結果、今年の夏に子ども達だけで墓参りをしてました。
よかった。
— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) December 6, 2020
お墓の移転のメリット
●移動時間が少なくなる。
●お墓参りの頻度が格段にあがる。
●子どもと行くこともあるので、しっかりと先祖のことが伝えられる ※ここ重要。
●日頃から背中を見せるので当たり前に墓参りをするようになる。
デメリットとしたら
●移転費用が高い。
●霊園の場合は管理費が発生する。
●田舎の広地墓所から市内の霊園に移転すると墓所が制限される。
また、自分が本家の場合は親戚との調整も必要になります。
ただし、自分の家が本家とかだったりしたら、他の親戚もいるので難しいかもしれません。
まだお墓の無い方でしたら移転ではなくそもそも、新規でのお墓建立です。昨今お墓なんか要らない風潮ですが、私は反対です。
日本人の心のよりどころだと思っています。
お墓参りするをなんかすっとするので— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) December 6, 2020
もしも、親が分家などでまだお墓が無い場合は新しく作る必要が出てきます。
私の場合は田舎にあった墓を父が市内の霊園を色々探して(私も色々調べて)決定しました。
移転前の墓所。
自宅から100キロ以上あり、2時間以上かかるのですぐにはいけれない。
また、冬は雪の積もる地域でもある。
移転後の墓所。
市内の霊園に移転した為、自分も両親も自宅から15分で墓参りが出来る。
市内なのでこのように雪が降っても積もることは無い。
お墓には祖父母、祖父母の子ども、祖父の先妻が入っています。
費用は相当かかったようですが、父親は満足していました。
「墓じまい」という言葉がマスコミで広がっています。
その理由として多いのが
自分がお墓参りで経済的、時間的、肉体的,精神的に負担がかかった。
自分の子どもにはそのような負担をかけたくない。
ということらしいです。
確かにお墓の建立には多額の費用が発生しますので納得出来ます。
しかし、時間的、肉体的、精神的な負担は自分の住んでいる地域にお墓を移転すれば解決出来る問題です。
あともうひとつ言えば、若い時に子ども達と一緒にお墓参りをする時間って必要な時間だと思います。
車の中で先祖の話をする、祖父母や曽祖父母の話をする時って人格形成にも大切だと私は考えます。
お墓参りの経験を幼い時からしておけば、子ども達も当たり前にします。
私の場合はお盆や彼岸に家族でお墓参りをしていましたので当たり前だと思っていました。
当然自分の子ども達とも一緒にお墓参りをしておりました。
そうしたら、昨年の夏に子ども達だけでお盆にお墓参りをしていました。
※車はないのでJRと徒歩で。
これを聞いた時に私は本当に嬉しかったです。
更に、墓じまいと考えているのは今の70代以上の方が多いようですが、その子どもに当たる40代よりも若い世代は、「墓じまい」よりも「墓参りをしたい」という考え方の方も多いと聞きます。
その理由はこちらも金銭面のようです。
親世代はお墓を建てたり管理したりするのに、経済的な負担がかかっていたが、子ども世代は既に建立しているので、そこまで経済的な負担が少ないということです。
まあ、確かにそれはあると思います。
私も親が移転してくれて助かりました。
都心部に住んでいる方は難しかもしれませんが、地方に住んでいる方なら検討の余地があるかもしれません。
墓じまいであるのが、樹木葬や散骨、納骨堂というものがあります。
樹木葬
樹木葬は墓石ではなく、木や花を墓標とした形態の供養になります。
基本的にはその下に遺骨が埋葬されます、ただし合祀になると思われます。
独身の方などに人気があるようです、他の方と一緒に合祀さえるのが嫌な方は避けたほうがいいかもしれません。
散骨
散骨は遺骨をパウダーにして、海や空、山に撒いて行う埋葬方法です。
テレビなどでも良く海に粉になった骨を散骨しているシーンをみたことあります。
ただし、一般の方がそこまで出来ませんので、業者が仲介に入り実行します。
このデメリットは自分の判断が正しいと思っても兄弟や子孫がそれを正しい判断だと思わない場合もあるということです。
自分はよかれと思って親の遺骨を散骨しても、兄弟姉妹はそれを良しとしない、将来の子孫が墓参りをしようにも何も無い。
という場合も多いので兄弟姉妹とはトラブルになり、子孫からは残念がられます。
因みに私の伯父は独身で「死んだら骨を海に撒いてくれ」、そして、いつも私は「そんなことしない、お墓の中に入れる、じいさん、ばあさんと一緒に眠ってくれ」といいます
これが盆正月の定番の会話です!!
納骨堂
納骨堂は、遺骨を骨壺に入れた状態で祀ります。
場所は室内で供養をし専用の建物があります。
寺院や民間企業が運営しています。
これもテレビで放送されたことがあるので見たことがあるかもしれませんが、番号を入力すると納骨が出てくる感じです。
ありと言えばありですが、運営母体が無くなったら納骨堂も無くなります。
父は「納骨堂だけは止めてくれ、あれで供養されると悲しくなる」言っていました。
ということで、やはり一般的なお墓を近場で供養が一番だと私は考えます。
お墓がまだ無い、移転しようかなと思ったら以下のサイトを参考にするのもいいでしょう。
私も参考にしました。
お墓の問題は日頃話す内容ではありませんので、盆や彼岸などお墓参りをしたとき、両親と一緒に話しをしておくことが重要になってきます。
可能であれば親に移転してもらうのがベターですけど・・・・
※恐らく私が移転するとなるとまず無理です、子育て世代真っ最中なら尚更、しかし、両親(若しくは祖父母世代)なら、既に子育ては終わっていますので、ひょっとしら少し余裕があるかもしれません。
また、一番心配なので将来子孫で先祖探しをしている人間が出てきた時に先祖探しの最高のツールであるお墓が無い!!
という自体を回避することでも必要だと思っています。
【まとめ】
●最近は「墓じまい」という言葉があるが実際に「墓じまい」している方は少ない。
●樹木葬、散骨、納骨堂などの形態も増えているがそれぞれデメリットもある。
●自分がよかれと思ってやった「墓じまい」も後世の子孫から残念がられる場合もある。
公開日2020/01/10