はじめに
初めて遠戚のお宅に伺う時にドキドキすると思います。
ここまで行き着くのに相当なプロセスを経てきたと思います。
このような段階を経てやっと遠戚の自宅に行くことになります。
そして何回も伺う事は難しいです、一期一会の一発勝負で色々と話を聞くことになります。
そこで初めて遠戚の家に行くときの攻略法を解説します。
初めて遠戚の家に行くときの攻略法
●お土産はボリュームのあるものを
●当主が酒好きなら一升瓶
●志は必ず
●話をとにかく聞く
●先方が無口な時用に質問表は必須
●当主よりもその奥さんを味方にする
●子ども(中年男性を想定)も見方にする
●子どもの嫁もしっかりと仲良くなる結局は誠意。
— 先祖探し 悠久の時を越えて (@gosenzo2) August 3, 2020
【お土産はボリュームのあるもの】
まずはお土産になります、これはボリュームのあるものにしたほうが、見栄えもいいです。
かさがはりますが、相手へのインパクトは大きいです。
購入場所は余裕があればデパート、その他でしたら駅のお土産売り場で購入するのもOKです。
近隣にそのような場所が無い時は、大型スーパーマーケットでも販売していますので利用することをお勧めします。
最近では楽天やAmazonで購入すると結構いいものがあります。
では何を購入すればいいか?
固いものよりも柔らかいものが好まれます。
せんべいよりも饅頭。
夏場であればゼリーなんかもいいかもしれません。
当主は男性のことが多いと思いますが、当主よりも奥様や息子の嫁、孫が同居しているのであれば、孫が好きそうなもの。
このような視点で購入をしてみましょう。
逆に当主が酒好きならば、自分が住んでいる地元の地酒の一升瓶を持って行ってもいいでしょう。
※ただし、お酒は飲まない方もいるので事前に分かっていたら持っていくというスタンスです。
私の経験では最初に遠戚のお宅に伺った時、本家のお宅は「昔のことは分からん」で断られましたが、分家のお宅に「分かる範囲で教えましょう」と温かい言葉をいただき、伺いました。
その時は一升瓶を2本持っていきました。
1本は分家の当主に持っていき、そして、分家の当主の紹介で本家の当主にも会うことができました。
会ってすかさず残りの1本を渡すと、大変喜ばれ、その後はとんとん拍子で話が進み。
●自宅に上がらしてもらう。
●位牌を確認させていただく。
●家の歴史伝承を教えていただく。
●夕ご飯をご馳走になり泊まっていけと言われる。
●最後は菩提寺のお寺に詳しく調べてもらおうと協力していただく。
という奇跡的なことが起こりました。
まだ私も若かったので若い人間が一生懸命に行っているという行為にほほえましく思ったのかもしれません。
この経験から、お土産はきちんと持っていく、持っていくのならインパクトのあるものを心がけました。
因みにお寺へは持っていくことは少ないです。
※お寺は日頃からそのようなやり取りが多く、貰っても手に余るケースも多いと感じます。
【志は必ず】
仏壇に手を合わせる時にそっと「志」をお渡ししましょう。
金額は1万円でいいと思います。
先方の恐縮するかもしれませんが、そこで、伺わさせていただいたお礼、初めての先祖に対する感謝(仏壇に参らせていただける感謝)
をしっかりとお伝えします。
家に上がらせてもらうことは普通ではないと思ってください、自分のことを信頼していただいたからです、その上仏壇にお参りさせていただくので、その感謝のしるしとして、「志」をお渡しして、仏壇に手を合わせて先祖にご挨拶をするというスタンスです。
そして、仏壇の位牌を確認してから、可能であれば拝見する。
※この時に画像に収める。
①玄関でお土産を渡す。
②応接間に通される。
③仏壇に手を合わせたい旨を伝える。
④仏壇にて当主に「志」を渡す。
⑤仏壇に手を合わせる。
⑥仏壇で位牌を確認する。
⑦可能であれば位牌を画像に収める。
遠戚のお宅に行くミッション1は位牌の確認ですので、当主に確認しましょう。
その時は裏表、アップや別の角度など同じ位牌も複数毎撮る。
【話をとにかく聞く】
次に当主と話をする事になります。
当主から先祖の話を聞くと思いますので、まずはとにかく話を聞くことに徹します。
先祖の話とは全く違うことも話すかもしれませんは、ここはまず話を聞きます。
ある程度話が進んできたら、適宜こちらの聞きたい質問をしていく感じです。
日頃話をしないおじいさんが今日は良くしゃべるね、と奥様や娘さんに言われるシーンに何回も会った事があります。
そう、男は孤独なんです。
まったく関係無い話が実は先祖に大きく関わる話の場合もありますので、注意深く聞きます。
ボイスレコーダーがあってもいいかもしれません。
【話をとにかくする】
逆の場合もあります。
当主が無口な場合です。
特に話をすることが無いというケースです。
こちらの方が困ります、こんな時には奥さんや娘さん、息子のお嫁さんにも話を聞いてみましょう。
そこから、話が発展することもありますし。「そういえばお父さん、先祖の●●さんってあそこから来たのでは?」という重要なヒントを貰えることがあります。
そうはいっても、話が続かない時の為に質問表は準備しておきましょう。
この質問表の事を1つ1つ聞いていけば無口な当主でも大丈夫です。
話を聞くことで「伝承の確認」というミッション2は遂行できました。
さて、遠戚の仏壇で位牌は確認と伝承の確認はしましたが最終ミッションである、お墓の現地確認が出来ていませんので、お墓に案内してもらうミッションも遂行しましょう。
【当主よりも奥様や子ども、子どもの嫁を味方にする】
当主の話を聞く途中に、周りに奥様やこども、子どもの嫁がいる場合もあります。
というか、そのケースの方が多いです。
そんな時には当主だけと話すのではなく、周りの人間も巻き込んで話を聞くことが重要です。
理由は、
①当主以外の方から話を聞けるのでより広範囲な情報を得られる。
②周りの方も自分が話をすることでその場の当事者となる。
③当主の記憶が曖昧な時に周りの人間のフォローが入る
具体的に説明すると、
①の場合当主が知らない情報や忘れていた情報を周りの人間から得られる場合があります。
②が一番重要です、当主と2人だけの会話であれば周りの人間は関係ないので、早く帰らないかなと思います。
しかし、周りを巻き込み当事者となった瞬間に一気に協力者に変わります。
当主が渋っていることも奥さんが「いいじゃないお父さん、折角遠くから来ているだから協力しましょうよ」となります。
この援護射撃は本当に助かります。
息子さんがいればその息子さんとも仲良くなれば、今後仮に当主が亡くなっても、一回面識がありますので話が通じやすいです。
③は年配で当主の記憶が曖昧になっている時にフォローが入ります。
よくあるケース
当主:あの親戚の あ~名前忘れた あのあれよ あれ。
私:?????
当主妻:ああ~川向かいの池田さんの家ね!
当主:そうそう池田の家よ!
私:池田家との関係は?
当主:わしの、ひいひいじいさんの実家の家だ、ひいひいじいさんは池田の家からこの家に養子にきている。
とこんな会話が繰り広げられます。
ここでも、女性陣を味方にしましょう。
味方になってくれれば、フォローしてくれますが、そうで無い場合は早く帰らされます。
結局は誠意をどこまで見せるかになります。
一見テクニックのように見えますが、1つ1つの行動は相手の立場にたって考えるということです。
【まとめ】
●お土産はボリュームのあるものでインパクトを出す。
●志を持参するのは必須、初めてのご先祖様への挨拶するなら当たり前。
●とにかく最初は当主の話を聞く、聞く事で一見関係ない話が繋がる場合がある。
●無口な当主には「質問表」を使用して質問をしまくる。
●当主以外の方も巻き込み当事者にすることによって更にいろんな情報を得られる。
公開日2020/08/23
更新日2021/09/12