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【5選】先祖探しで失敗しない方法【私の経験から】

 

 



先祖探しで失敗しない方法

私の失敗経験から説明します。

 

●戸籍は確実に入手する。

 

親戚の話は出来るだけ早く聞く。

 

遠戚の手紙は精魂込めて書く。

 

菩提寺へのアポも必死に考える。

 

子孫にしっかり残す。

 

【1つ目:戸籍は確実に入手する】

漏れがあり遡れなくなると後悔します。

 

特に戸籍請求初心者の方は、戸籍の見方が分からないので、本来は請求できるものもよく分からないまま、放置しているケースが多いです。

 

①古いものでこれ以上はもう無いなと思い自ら諦めているケース。

 

②転籍を繰り返しており、一番最初の戸籍や死亡記載が載っている戸籍を取得していないケース。

 

③役場の係の方が固定観念で「古いから無い」と思い込んで、請求しても「ありません」と答えられて諦めているケース。

 

※本来はあるはずなのに。

 

④戸主が「兄」でそこから分家したとか嫁にいった場合、 戸主が兄なので請求出来ない。 請求しても意味が無い。 と思って請求しないこと。

 

※請求したら「母」が生きており取得可能できる可能性有。

 

 

①について

古いもので諦めている場合は、まず諦めないことが重要になってきます。

 

まずは駄目元で請求をしてみましょう。

 

確かに大半は「これ以上古いものはありません」「戸主●●の戸籍はありませんでした」という回答だと思います。

 

しかし、稀に「戸主●●の戸籍がありましたので送付します」ということもあります。

 

例えば、明治19年戸籍を確認したら、「父」が明治23年に隠居しており、その「父」が戸主の戸籍も請求したら出来た。

という例です。

 

②について

転籍を繰り返している戸籍もあります。

 

特に田舎にいる先祖で明治や大正時代に転籍を繰り返している場合です。

 

本籍を変更することはあんまりありませんが、引っ越しをする度に本籍を変更している先祖もあります。

 

そうなってくると、本籍変更だけで2~3ヶ所の戸籍があることになります。

 

基本的には先祖探しは遡ることになりますので、一番最初の出生の記載がある戸籍は入手していることが多いのですが、死亡記載のある戸籍が撮り漏れていることがあります。

 

何故そのようなことが起きるかというと、明治頃の先祖の場合は亡くなったのが昭和になることが多いです。

 

そうなると、お墓もあり何年に亡くなったかというのは墓誌の情報で得られることが殆どです。

 

なので、あんまり認識をしておらず、結果的に戸籍の入手漏れということが発生してしまいます。

 

③について

古い戸籍になると役場の戸籍係の方が「古いのでもう無いだろう」という認識で請求しても「ありません」と回答する場合もあります。

 

時代は既に「令和」です。窓口の戸籍係で働いている方も平成生まれかもしれません。

 

そうなると明治時代は大昔の事になりますので、感覚的に「古くてもう無い」と思い込んでいる場合もあります。

 

実際に、先祖探している方の事例では、戸籍係が「無い」と言われた古い戸籍を「あるので探して欲しい」「ある根拠はこれ」「上司にも確認してみて欲しい」と頼んだところ結果的に「古い戸籍ありました」という例を多く知っています。

 

役場の戸籍係の方も万能ではありません

 

④についてもよくあるケースです。

 

昔は父親が隠居して戸主が長男になるケースがあります、その場合自分の直系尊属は「兄」になります。

 

例えば自分の曽祖母が嫁に嫁いでいる場合で戸主が「兄」の場合は「兄」は自分の直系尊属でないので請求出来ないと思うかもしれません。

しかし、その戸主が「兄」の戸籍も請求可能です。

 

理由は戸主が兄の戸籍に「妹」として曽祖母が記載されているからです。

 

話しはそれますが、仮に明治19年以前に嫁にきている場合もあるかもしれません。

 

その場合でも下記の方法で請求するすれば取得できるかもしれません。

古い戸籍には母親の名前が記載されていません そんな時には!

 

このように、様々な例で戸籍が実際に取得できるのに、撮り漏れていることが多いにありますので注意が必要です。

 

本当にこれ以上は取得出来ないのか?ということをよく確認することが重要です。

 

【2つ目:親戚の話は出来るだけ早く聞く】

人の命とは儚いものです。

 

まだ元気だから、今忙しいから、その内聞きに行こうと思っていたら、亡くなっていた、施設に入院して話がもう出来ない。

 

という事が実に多いです。

 

これは一生後悔します。

 

古老の話は昔のことをリアルに聞ける最大の図書館だと思っても過言ではありません。

 

先祖のことは

家伝書に書いてある。

 

写真で見たことがある。

 

このことでも、ある程度は理解できますし発見もあります。

 

 

しかし、直に話しを聞くことで膨大な情報が入ってきますし、疑問なことがあってもその場で即答してくれます。

 

若い方であれば自分の曽祖父年代の方がまだ生存しているかも知れません。

 

※曽祖父の弟や妹など。

 

年齢では80代から90代の方だと思います。

 

この貴重な古老に先祖の事を聞く事でリアルに5~6代前の明治時代の事も分かるではないでしょうか?

 

祖父の祖父は江戸時代?

 

聞きに行くときには質問する事をあらかじめ質問表にしてから行く事をお勧めします。

 

場当たり的な質問をすると、重要で確認しないといけないことが漏れていたり、あまり重要でないことを一生懸命確認している場合もあります。

 

質問するといっても無限には出来ませんので、短時間(長くても3~4時間)での確認作業になると思えば、質問表が重要になってきます。

 

親戚にお話を聞きに行く時の質問表

 

私の例では、もう少し後でいこう、と思っている間に当主が亡くなったということもあります。

 

逆に、話しを聞いた1年後に亡くなったということも経験しています。

 

話しを聞きに行った家では、「位牌」「お墓の場所」「家の伝承」「当家の役割」などをしっかり確認させて頂き、家の歴史をまとめられました。

 

コロナ禍からの緩和で近い将来県外の遠戚のお宅に行くこともあるかもしれません。

 

特に遠い県外の場合は、次回また伺うということは中々ありませんので、もう二度と会えないという覚悟で臨む必要があります。

 

そうすれば、自ずと自分が何をしないといけないのか?どうすれば多くの先祖の情報得られるのか?を考えることが出来ます。

 

一期一会の精神です。

 

【3つ目:親戚の手紙は精魂込めて書く】

返信されないと後悔します。

 

現在は色々な詐欺もあります。

 

いきなり知らない方から手紙がきても大半の方は怪しいヤツから変な封筒が来た。

 

という風に思う方が正しい判断だと思います。

 

手紙で最低でも以下の事は記載する必要があります。

 

●自分の身元の説明。

 

●何故先祖を探しているのか?

 

●手紙を出した家と自分との関係。

※証拠などがあれば良い。

●当家における伝承など。

 

●今当家で分かっている相手先の家の伝承など。

 

このような事を1つ1つ丁寧に書くことで信用して頂くこと以外に正攻法はありません。

 

具体的にはこちらになります。

遠戚への手紙返信率を上げる3つの作戦

 

また、手紙を書いて返信が無い場合でも10日から2週間後に念のため確認の電話をすることをお勧めします。

 

時には

「気持ち悪いので止めてくれ」という、テンションが下がるお言葉を頂くこともあります。

 

その場合は「この家にはご縁が無かった」と思うことになりますが、

 

逆に

「手紙を返信しようと思っていたが、足を悪くして難しい」「目が見えなくなっており手紙を書けなかった」という返事が返ってくることも多くあります。

 

私の経験でもこのような事例は多くありました。

 

これは遠戚だけでなく、お寺に手紙を書いた場合も同様です。

 

遠戚の手紙は先祖の情報を得る足がかりに過ぎません。

 

最終的にはお宅に伺い「位牌」「過去帳」「お墓」「家伝情報」「菩提寺情報」を教えて頂く事です。

 

お宅に伺うことが出来れば、自宅にいたときよりも桁違いな情報を得られます。

 

現地に行く為の最初の準備だと思って行動しましょう。

 

 

【4つ目:菩提寺へのアポも必死に考える】

これが最終目的になります。

 

1~3で大半の情報は得られました。

 

しかし、最終情報はお寺の過去帳になってきます。

 

昨今の個人情報保護の観点から確認をすることは難しいかもしれません。

 

その場合でも住職に当家の情報を抜き出して頂くお願いをすることは可能です。

 

寺の過去帳について

 

お寺へのアプローチも遠戚へのアプローチと同様に誠心誠意、魂を込めて手紙を書く事です。

 

ただ単に教えて欲しいという事を書いても、住職も忙しい為、なかなか難しいと思います。

 

※檀家でも無い家の為に動くことの方が珍しいと思います。

 

こちらも、遠戚のお宅に手紙を書いた例を引用しながら、自分の調べた内容を詳細に記して。

 

最終的にこの部分が不明となっているので、この部分について教えて頂けないか?

 

と住職が調べやすいようにすることが肝要です。

 

 

このように、判明しているところは全て記入して、黄色の部分が分からないのでその部分を調べて頂けないか?

 

というようにして、住職の負担を出来るだけ軽減します

 

【5つ目:子孫にしっかり残す】

これはまだ私も経験したことありません。

 

自分のライフワークとして、先祖の事について詳細に確認を行い、戸籍にも入手、手紙も書いて現地の遠戚や菩提寺も確認。

 

由来書も書いて残した。

 

さて、その由来書を子孫が何の価値も思わずに放置し、結果的に散逸してしまったら、残念です。

 

●日頃から子どもに子孫の事を言い聞かせる。

 

●盆や彼岸にはお墓参りを行い先祖を敬う姿勢を背中で見せる。

 

●子どもが興味無い場合は孫に賭けてみる。

 

●孫も駄目なら曾孫が興味を持つかも知れないのでしっかりとした由来書を何部か作成して、子孫の各家に保存しておく。

 

いつか、子孫から「なんか自分の5~6代前の先祖がかなり詳しく調べた資料がある」と思われることが最終目標です。

 

【まとめ】

●戸籍は確実に入手する、入手しないと、取り漏れがあると後悔する。

 

親戚の話は出来るだけ早く聞かないと亡くなったら大後悔する。

 

遠戚の手紙は精魂込めて書くことで、返信がありお宅に伺い先祖の情報を得られる。

 

菩提寺へのアポも必死に考えて、過去帳から先祖の情報を抜き出して頂く。

 

子孫にしっかり残すことが重要、、往々にして子どもは先祖に関心が無いので子孫に残す方法を考える。

 

公開日2020/06/25

更新日2021/09/05

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