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貴重な先祖の資料を災害で無くさないために

733215 / Pixabay



はじめに

この度の台風19号では河川の決壊や増水で多くの方が亡くなり、また美術品や書物など貴重なもの水没や流出したとの報道を耳にします。

 

特に家が流された様子や家屋の一階部分まで水が増水して2階で自衛隊の救出を待っているのをテレビ等でみると、その被害の大きさは甚大で予想を大きく超えたものとなっています。

 

私の住んでいるところでも昨年大きな豪雨で町内でも3名の方が土石流でお亡くなりになりました。

 

川が増水して道路がこのような状態になっていました。

 

近隣数キロ先でも数年前に大きな土砂災害で大変な状態になりました。

 

土砂で大きな被害にあった地区。

 

 

この度の水害で、各家にあった先祖の資料(位牌、過去帳、古文書)やひょっとしたらお墓なども被害に遭っているのではと思います。

 

日本は水害の多い国です。

 

また、地震も定期的に発生します。

地震で倒壊した墓碑

 

さらには火事も発生するリスクがあります、現に私の本家の家は昭和50年代に火事になり位牌も曾祖父の写真なども灰燼に帰しました。

 

水害

地震

火事

は3大災害でこの災害で貴重な資料が無くなることは長い年月では大いにあります。

 

長いとは100年スパンの事をいいます。

 

自分の世代で無くても実は祖父や曾祖父の世代で災害の被害にあったということは案外多くあります。

 

逆に、今までそのような災害が無くても、孫や曾孫の世代に発生するかもしれません。

 

そこで、資料をどのように無くさないように、永続的に保管するかが重要になってきます。

 

資料の保管

ここでの資料は2種類あります。

 

①一つ目は、戸籍謄本や過去帳、位牌などの現物の資料で唯一1つしかないもの。

 

②二つ目は、自分で作成した由来書などで印刷やデータでいくつも複写できるもの。

 

①戸籍謄本や過去帳、位牌など

まず、一つ目の戸籍謄本や過去帳、位牌などの現物の資料ですが、これは無くなったら二度と手に入りません。

※戸籍は廃棄されて無ければ再度請求可能ですが、後世に150年経過して廃棄されている場合もあります。

 

この現物資料に関しては自宅保管になりますので、災害が起きれば消失する可能性が極めて高いです。

 

なので、デジタル化しておきデータとしても管理をしておく事が重要になってきます。

 

戸籍謄本などはスキャンしておけば、現物と同じと言っても遜色ないものがコピー出来ます。

 

 

戸籍謄本もスキャンすればデータとして管理できます。

 

位牌もデータ管理すれば半永久的に管理OKです。

 

お墓も永遠にその場にありません。

 

水害、山崩れ、開発による移転などで無くなることも大いにあります、しかし、データとして保存しておけば当時どのような感じでお墓があったかがイメージつきやすくなります。

 

当然、お墓に彫ってある文字はデータとして詳細保存をするのは言うまでもありません。

 

②自分で作成した由来書など

二つ目の自分で作成した由来書などは基本的にパソコンでデータとして保存していると思います、また、印刷して現物として保存してると思います。

 

①②ともに、データとしてまずは保存をします。

 

ではどうやって保存するか?

ではどうやって保存をするのか?というと様々な方法で保存をします。

 

①パソコン内で保管

 

②外づけのハードディスクやUSBやDVDにて保管

 

③クラウドにて保管

 

④資料を印刷して現物として保管

 

が主な保管方法になります。

では1つ1つ見てみましょう。

 

①パソコン内で保管

 

一般的な保管方法です、上記の戸籍謄本、位牌、過去帳からお墓の写真、先祖の写真など多くのものをデータ化したものと自分で作成した由来書なども全てデータ化してパソコンにて保管します。

 

メリット:データで管理しておりアクセスしやすい、また編集などもすぐに行え便利。

 

デメリット:パソコンが破損したら、全てのデータが一瞬にして無くなる。

 

ということで、簡単であるが、全てを失うリスクも多いです、また、災害があったときには確実に無くなります。

 

このデメリットのリスクを分散するのが次ぎの方法です。

 

②外づけのハードディスクやUSBやDVDにて保管

 

パソコンでは破損したときに致命傷になります、そこで、外づけのハードディスクに同じ物をコピーしたり、別途USBやDVDなどに保存することにより、パソコンが壊れた時にもデータが復旧できるようにします。

 

メリット:パソコン本体が壊れた時にもコピーがあるので復旧出来る。

 

デメリット:最新版ではないので、定期的に最新版をハードディスクにコピーし直す手間がかかる、データが大きい場合(30Gなど)はコピーに時間がかかる。

 

しかし、データが無くなるというリスクを考えればこの方法はいいです。

 

USBの場合は最悪水害で何も持って行く事が出来ない場合でもポケットに入れれば持ち運び可能です。

 

③クラウドにて保管

 

①と②の場合災害にあったら、なかなかその場でデータを持ち運びすることは困難だと思います。

 

そこでデータをクラウドにて保管する方法も効果的だと思います。

 

こんなイメージです。

 

基本的には無料で問題ないですが、様々なデータが積もってくると無料では難しくなってくるかもしれません。

 

そうなると有料版に以降する必要があります。

 

クラウド一覧

Dropbox

無料容量:2GB

有料版:Dropbox Plusは、1TBで年額12000円

一番有名なクラウド

 

Dropbox

無料容量:5GB

有料版:100GBで1ヶ月224円  OneDrive のプレミアム機能の場合は1Tで1ヶ月1,274円(年間契約では12,744円)

マイクロソフトのクラウド

 

Google Drive

無料容量:15GB

有料版:100GBで1ヶ月250円(年間契約では2,500円) 容量はもっと増やせる。

googleのクラウド

無料容量が一番多いのが特徴。

 

iCloud Drive

無料容量:5GB

有料版は50GBで月額130円から。

iPhoneやMacを主に使用している方ならこちらがいいかも。

 

メリット:自宅が災害にあってもクラウドなので別の場所からデータを復元出来る。

 

デメリット:有料の場合は固定費として永続的に支出が発生する。

 

上記の①~③の場合は現在自分が生きているうちにデータを保存すると仮定してベストな方法となります。

 

しかし、自分が亡くなった時にパソコンやクラウドにデータがある場合は子どもがその存在を知らないことになります。

 

たとえ、子どもがパソコン内に保存していることを知っていても、パスワードが分からないのでデータを確認することが出来ない、どこのフォルダに保存しているのか不明ということもあります。

 

さらに、たとえデータとして保存しておいても現代社会のハードは僅かな月日で新しいハードになり昔のデータが確認出来ない状態も簡単に想像出来ます。

※20年前のワープロでフロッピーディスクに保存していたデータが既に確認出来ないように。

 

④資料を印刷して現物として保管

これもセットで考える必要があります。

 

全てを印刷することは不可能ですので、最低でも戸籍類、由来書や位牌、お墓の写真(主要なもの)を紙で印字しておき現物保存をしておきます。

 

そして、その現物をリスク分散として、複数箇所に保管することが一番だと考えます。

 

例えば、①自分、②兄弟や従姉妹の家、③子どもの家(子どもが複数人いればその家全てに)

 

2~3ヵ所に同じものを保管することによって1つの家が災害にあってもどこかの家で保存されておけば後世に伝えることが可能になります。

 

現在自分が生きている時の災害を想定するのであれば、データもUSBやDVDにて保管して複数の家にて保管すればなお良いです。

 

家系図は後世にどう残す?

まとめ

 

①災害に遭遇すると先祖調査の資料が無くなる可能性がある、その場合データを分散して保管するのが有効的。

 

②保管方法としては自宅パソコン、外づけハードディスク、USB、DVDなど。

 

③クラウドを使った保存方法もある。

 

④しかし、最後は現物としての資料を複数の家に保存するのが一番後世に伝わる可能性が高い。

公開日2019/10/20

更新日2021/08/08

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