城データ
城名:北田城
別名:無し
標高:195m
比高:35m
築城年:不明
城主:不明(井原氏関係の城か)
場所:広島県広島市安佐北区白木町大字井原
北緯:東経:34.584967/132.682498
※C. フォーマット「度(DD)」の場合を参照。
攻城記
北田城址
本城址は神之倉山山系から北西にのびる低丘陵の先端にあり、郭の構成は主郭から北西方面に大小8郭を並べるが、中途から2方向に分かれてY字型を呈している。
また、主郭の後方(現在、道が通っている場所)には大堀切を置いて尾根を分断している。
城主については不明であるが、鍋谷城主井原氏関連の城とも考えられている。
參考文献「山城」
本丸部分。
前方は櫓台。
櫓台上部。
櫓台があったのであろうか。
堀切。
麓の眺望。
周辺部。
礫石も多数あり。
北田城全景。
位置関係
余湖図【北田城】
当時のイメージ図(余湖図コレクションより引用)
『芸藩通志』【北田城】
左の古城跡が北田城、右の鍋谷玉古城跡が井原氏の居城である鍋谷城。
城の概要
1郭は背後に櫓台と土塁を設けている。
その北西側には浅い堀切をはさんで二方向に分かれており、谷部をはさむように郭を配している。
背後は、現在道路が通っている部分が堀切になっており、さらにその南東側にも竪堀がある。
『広島県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用
城の歴史
詳細は不明であるが、井原氏の城だと考えらえるため、城主も井原氏と行動を一緒にしたものと思われる。
所感
●麓から簡単に登れる城であるが、造りもしっかりしており見ごたえあり。
●車道になっている部分も堀切だったと思われ、かなり深く削っている。
●本丸先端には櫓台もあり、眺望も良い。
●三篠側を挟んで西に戸石城、日詰城があり、この3城で防衛ラインを形成していたものと考えられる。
関連URL
井原氏ゆかりの城。
参考URL
参考文献
『日本城郭大系』13
『広島県中世城館遺跡総合調査報告書』
『広島県の地名』
『広島県地名大辞典』
『安芸の城館』
『広島の中世城館を歩く』
『萩藩諸家系譜』
『毛利八箇国御時代分限帳』
『萩藩閥閲録』
公開日2022/01/29