はじめに

先祖探しをしていくと、その先祖の「生から死」までを意識するようになります。

 

戸籍から確認すると、出生記載と死亡記載があります。

出生記載と死亡記載。

 

死亡記載が無ければ取得しましょう。

戸籍は死亡記載まで取得しましょう

 

江戸時代に生まれた先祖の場合でも戸籍に記載されていれば必ず出生記録は記載されています。

 

記録が無いのは記載事項欄で妻の親や分家、婿養子で入ってきてその本家や実家の親の場合です。

 

この場合は戸籍からは確認することは不可能です。

 

位牌、お墓、過去帳から確認

 

次に、位牌やお墓、過去帳からも確認出来ます。

 

 

位牌の場合はいつ亡くなったかは記載されていますが、享年が記載されていることは少ないです。

 

明治以降は享年記載も増えてきますが、江戸時代の位牌は記載されていることの方が珍しいです。

 

 

江戸時代のお墓も同様です、享年まで記載されていることは珍しいです。

 

過去帳にも亡くなった年齢も記載されている場合がある。

 

上記の例のように、全く記載されていないということもなく、明治時代前半に亡くなった先祖の場合は位牌や墓石に享年が記載されていることもありますので、固定観念で享年は分からないと思いこまないことも重要になります。

 

そして、これらの情報をまとめて、1つのデータベースにすることは可能です。

 

データベースの作成

 

 

このように一表にすることで、先祖が生まれた年、亡くなった年、享年が明確になります。

 

さてここまでのデータベースが完成すると、次に、自分の先祖が何歳まで生きたのかは一目瞭然になります。

 

エクセルで入力すればフィルター機能を使って長生き順にすることも可能です。

 

一番長生きしたのは96歳で戦前でも80歳以上の長生きをした先祖も多いと感じます。

 

逆に短命を確認すると。

一番若くなくなっているのは41歳ですでに自分の方が亡くなった先祖の年齢を超えていることが分かります。

 

この表を作成するには、自分の直系尊属全てを確認する必要がありますので、最低でも自分の直系尊属全ての戸籍を入手する必要があります。

【知見】先祖は1系統調査よりも多系統を調査【増加】

 

先祖探し:自家ではなく直系尊属全ての家を調べてみませんか?

 

戸籍からでも自分がそのDNAを受け継いだ先祖が何歳で亡くなったかを把握することが可能になります。

 

次にすることは、分かる範囲で自分の先祖の死因を確認してみましょう。

 

私の場合

父の父:昔から体が弱く肺の病気になりがち、最期は肺気腫で亡くなる。

 

父の母:内臓関係はとても元気、90歳を過ぎても自分のことは自分でしていたが、最期は脳梗塞で数年間寝たきり。

 

母の父:大工をしており、2階から落ちて脳挫傷のような感じになり、数年間の寝たきりの後に亡くなる。

 

母の母:40代からがんになり、何回も手術を行っており、最期も大腸がんで亡くなる。

 

更に上の世代で分かっているのは、脳梗塞関係、中風関係、の病気が多い。

 

またその他の病気では糖尿病に罹患する先祖や親戚が多いのも特徴的だと判明。

 

自分は誰の遺伝子が色濃く反映されているか

これらを詳細に確認していくと、自分の苗字の先祖ではなく、全然違う系統の遺伝子が色濃く反映されていることが判明します。

 

例えば父方は脳梗塞関係で母方は内臓関係の病気が多いと判明して、自分の体質がどのようなものかを確認した時におのずと分かると思います。

 

または、調べていくうちに全く思いもよらなかった先祖と体質が似ているということもあるかもしれません。

 

更に、1系統だけでなく、複数の系統が絡み合っているということもあります。

 

私の場合は、胃腸が弱いという体質がありますが、父も祖父もそうですし、子どもも同じです。

 

禿げている先祖はおらず、太っている先祖もいません、酒が好きな先祖は多いですが、全く飲めない先祖もいます。

 

このような情報を収集して、自分体質はどの先祖のものと似ているかを確認し、その先祖が短命の場合は半面教師にすることで長生きするように生活態度を改めていくことが重要になってきます。

 

私の場合は胃腸が弱いので、暴飲暴食はしない、消化の良いものを食べる、時には食事の量を減らす、ということをしています、

 

母は糖尿病ですが、毎日散歩と水泳をして体を動かし、食事もセーブしており、薬も服用していますが自分でコントロールできることはしています。

 

特に母方は祖父も叔父(母の兄)たちも糖尿病でそれに起因して病気が進行していったということもあり、母はそれを半面教師にしているものだと思っています。

 

病気を調べることが有効であること

先祖の病気や死因を調べることはかなり有効なことだと思います。

 

人は一番自分が大事です、病気になりたくない、痛い思いをしたくないというのは誰しもが望んでいることです。

 

しかし、長年生きていけば、体も老いてきて様々な病気になることは避けて通れません。

 

そんな時に、先祖がどのような病気になったか、死因はなんなのかを知っておけば、その病気に対する予防策を講じることも可能になります。

 

●糖尿病の家系なら、食事制限と運動。

 

●高血圧の家系なら、塩分制限と多めの水分を取る。

 

●がんの家系なら、食事とストレスにならないようにストレス発散するものを見つける。

 

先祖の死亡原因を知り、自分の体質を知れば、あとは対策を打つのみです!!

 

なにせ、お手本が自分の先祖なので、これほど分かりやすいものはありません、そして確実にその遺伝子が自分の一部分になっていますので自分事として捉えることもすんなり出来ます。

 

死亡一覧表を作成

直系先祖だけでなく、叔父叔母や遠戚の方の死亡要因が少しでも分かっておけば、死亡一覧表を別途作成して記載しておけば、更に自分との関係が分かりやすく、今後自分がどのように行動していけばいいかを提示してくれる指針になります。

 

親戚にダイレクトに死因を確認することは憚られますので、会話の中で自然とそのような話が出てくれば確認してみる。

 

または、話の延長線上でその他の先祖や親戚の死因が分かれば話を聞いてみる、という柔軟な対応は必要になってきます。

 

【まとめ】

●全ての直系尊属の戸籍を全て入手して、生まれた年と亡くなった年を確認する。

 

●位牌、お墓、過去帳からも一部享年が分かる場合もある。

 

●これらをデータベース化して一表にし長命ラインキングを作成。

 

●両親や祖父母、親戚(遠戚)などに先祖の死因を確認する。

 

●どのような病気に亡くなったかの把握と自分の体質を鑑みて、節度ある行動と体調管理を徹底する。

 

●結果少しでも病気をしない身体で長生きをする。

 

公開日2021/08/21

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