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自宅に古い蔵書など残っていませんか?

MichaelGaida / Pixabay




自宅に古い蔵書などありませんか?

古文書がある場合は読めれば当時のことが詳細に分りますし、江戸時代の本なども興味深いものです。

 

自宅に古文書がある家は稀なケースですが、直系尊属の他家も含めていけば可能性も上がってきます。

 

解読には時間がかかりますので、一生のライフワークとして勉強していきましょう。

 

古文書が読めればとても重要な情報も入手できますし、それを画像とともに解読文や現代語訳文また、その経緯なども記載した資料が出来れば、後世には大変貴重な宝物になります。

 

古文書が自宅にあり解読出来ればどのような事が起こったか分かります。

 

古文書の解読をする場合はまずは本を購入してみて同じような字が無いかの確認からスタートします。

 

独学では進捗も遅れがちになるかもしれませんので、図書館や文書館での古文書講座や新聞などによく広告が載っている教育プラザなどで行っている古文書講習に参加することも上達の近道かもしれません。

 

自宅に古文書が有り、しかも自家に関わることが分かるとなればモチベーションも上がると思います。

 

是非チャレンジしてみてください。

古文書にもチャレンジしてみよう

 

参考図書

覚えておきたい古文書くずし字200選 」 柏書房 2001/11

覚えておきたい古文書くずし字500選 」 柏書房 2002/6

 

古文書でなくとも、江戸末期から明治時代のものでも蔵の奥にあるものですので機会があれば確認してみましょう。

 

私の家の古文書

私の家には算術の本と百科事典のような本がありました。

 

 

高祖父が所有していた和算の本

この本は嘉永2年に再版されたものだと思います。

 

本の裏には嘉永5年(1852)とあります。
嘉永5年は天保の改革で老中であった水野忠邦が亡くなり、5月には江戸城西の丸炎上しています。
また、佐賀藩では精錬方を設置、薩摩では島津斉彬が反射炉を構築、と江戸時代が終わりに近づきつつある時代です。
高祖父は天保8年(1837)生まれと伝承されています、つまり嘉永5年は数え年で16才の時です。
16才の高祖父は何を思いながらこの和算の本を読み生きていたのでしょうか?
高祖父は若かりし頃に天稟棒を担いで、村々を行商していたと言われています、道中にこの本を読みながら村々に行っていたのでしょうか?
約170年位前の出来事ですが、想像をかき立てられます。
そして、高祖母はそんな高祖父に惚れたのでしょうか?

朝日日本歴史人物事典によれば松岡先生は以下の経歴になっています。

 

没年:文化1(1804)
生年:元文2(1737)
江戸中期の和算家。通称良助,貞八長延ともいう。
大坂城付京橋組同心。宅間流4代の内田秀富に入門。同門中第一といわれた。
宅間流5代。内田の『算用手引草』(1755)の巻末に免許の目録20個条を書いている。
このころはまだ免許目録の厳重な制度はなかったらしく,松岡が整備したものといわれる。
宅間流は大坂で細々と続いていた学派だが,師内田のころには宅間流という名称の記録は見当たらず,松岡の『方陣円陣解』に「浪華住宅間流五世松岡良助能一著」となっているから彼の命名であろう。
『新考立円術』(1761)の中の球の求積では,平行な平面で細截してその体積の和を級数で求め,結果的にπの6分の1に直径の3乗を乗じたものを出している。

 

高祖父は和算好きだったのかもしれません。

 

 

今生天皇が安永八年即位と記載されていますので、光格天皇の時代でこの本は1779年から次ぎの天皇が即位する1817年までに発行されたものになります。

 

こちらはボロボロで表紙も裏も無くなっていたのでどのような本か分かりませんでした。

 

しかし、200年前の書物が普通に残っていることが驚きです。

 

紙の質も現代と同じ感じでした。

 

こちらも古い本ですので高祖父所蔵の本と推測されます、いろんな事に興味をもった高祖父だったのでしょう。

 

残念ながら高祖父は明治17年に亡くなっており、明治19年戸籍作成時には既にいませんでしたので、詳細が不明です。

 

曾祖父も明治3年生まれで14才の時には亡くなっており、高祖父の伝承があまり伝わっていません。

 

しかし、上記の本などを通じて高祖父の性格や思考などが少し垣間見た気がしました。

 

そして、庶民の家にも案外このような蔵書が保管されており、江戸時代における「読み書きそろばん」の浸透を垣間見ました。

 

江戸時代の村々でも識字率は相当高かったのではないでしょうか?

 

まとめ

●自家や親戚の蔵とかにはひょっとしたら古文書や蔵書があるかもしれません。

 

●古文書は独学で勉強する方法もあるし、文書館の古文書講座や民間の古文書講習などに参加出来れば上達の近道になります。

 

●多くの古文書がある家であれば目録をつくり、その資料の書き下し文や現代語訳文を翻刻し後世に残せば貴重な宝物になります。

 

●蔵書がある場合はどのような本なのか?誰が所有していたのか?を確認しましょう。

 

●そうすることで、所有していた先祖の性格や思考なども垣間見ることができるかもしれません。

公開日2019/06/13

更新日2021/07/18

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