はじめに
祖父がご存命の場合はいろんな昔話を聞いてみましょう!!
特に祖父の祖父のことについて聞いてみてはどうでしょうか?
祖父の祖父となってくると江戸時代末期から明治初期に生まれた方になるかもしれません。
そうなってくると、書物では無いリアルな情報を入手できます。
祖父ではなく祖母でも同じです。
具体的には
●お爺さんの弟は大正時代になっても丁髷を結っていた。
●祖母の祖父の時代には殿様が生きており、遠くから見たことがあった。
●祖母の祖母は村の産婆さんで当時の出産方法は●●であった。
●明治の初めまで結婚式は●●で、村の風習で若い衆が、お地蔵さんや古い墓を新居の庭に置いていった。
●昔は車が無かったの、母方の実家の爺さんに会いに行くときは、この山道を通っていった、この道にはキツネが出ており騙された人間も多い。
●昔、神社はここではなく●●という場所にあった、裏山を上がっていったところに「寺ヶ平」という場所があり、大昔はここに寺があった。
など、興味深い話しがいっぱい出てくると思いますので、漏れなく残しておきましょう。
また、稀に祖父の祖母の話で「そういえば、婆さんの話ではそのまた婆さんが、自分が子どもの頃によくお爺さんが●●のような話しをしていた」と4代前どころか6代前の話が出てくることだってあります。
そうなってくると完全に江戸時代です。
教科書に載る歴史は大きな歴史ですが、伝承の話しになると、実際に自分の先祖が体験したことですので、リアリティーがありますし、その風景も想像出来ます、この情報は家にしか伝わっていませんので、後世に資料として残せば貴重なものとなります。
特に、風習関係は民俗学ともリンクしますので、村の歴史の調査と平行して行えば、データベースとなり得る情報になります。
当時の情勢などもふまえて聞くとよりリアルに感じられます。
祖父の祖父が生きた、明治~大正時代は激動の時代です、憲法発布、日清日露戦争、世界恐慌、冷害、そのなかで、自分の高祖父母達はどのように生活してきたのかを確認していくと、そこには実際の歴史が息づいています。
また、祖父母が亡くなっている場合は祖父母の兄弟姉妹でもいいですし、祖父母の従兄弟関係でも問題はありません。
※結局はこれらの人物の誰から聞いても、高祖父母の情報になりますし、可能であれば、祖父母だけでなく、このような方全てから色々なことを聞くことによって、薄い情報だったものが確認することにより、同じことでも厚みを増してきます。
祖父母の従兄弟の家で高祖父母の写真が出て来たということもあります。
なので、年配の方のお話をまだご存命の時にしっかりとお聞きしましょう。
実際に話を聞くときには、話がしやすい、分かりやすいに家系図や画像を持っていき聞く事が重要になります。
●家系図を見ながら話をしてもらうと、祖父の祖父だけでなく、曽祖父(私達からすれば5代前)の話もきける可能性がある。
●家の由来や遠戚(高祖母の実家など)についての、情報も得られるかもしれない。
●古い家の画像を見てもらうと、当時のエピソードなどを話してくれるかもしれない。
戸籍、位牌、過去帳、お墓の情報も重要です、しかし、それよりも重要なのは先祖の個々の情報になってきます。
先祖探しをするなかで、最終目的が由来書の作成であれば、先祖の人柄や個人のエピソードをふんだんに盛り込んだ方が豊かな由来書になります。
【まとめ】
●祖父母が存命であればその祖父母の話を聞いてみる。
●聞く内容は昔のこと全般であるが、特に祖父母が言っていた昔の事などが聞ければ重要な情報になる。
●祖父母が存命でない場合や他にも情報を得たい場合は、祖父母の兄弟姉妹や従兄弟にも合わせて確認する。
公開日2019/6/9
更新日2021/07/10